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紅葉の季節part2 教王護国寺(東寺)

皆様、こんにちは。
本日も当オフィスのブログに、お越し頂きありがとうございます。
今回のブログも、紅葉の撮影のブログです。
お付き合い頂けますと、嬉しいです。

今年は紅葉の見頃が遅れた影響か、ライトアップも11月後半が
本番だったと思います。
そんな中、今年は東寺のライトアップにお邪魔してきました。


東寺五重塔

東寺、世界遺産にも指定されていますし
日本で一番高い五重塔があります。
歴史を紐解くと、とても興味深いお寺です。

平安京鎮護のために、国の官寺として建立が進められて
当時の天皇、嵯峨天皇より空海に下賜されました。
また、真言密教の根本道場としても有名になり

維新までは、東寺の4人の東寺長者の方は
真言宗の最高位であったらしく、年長者で筆頭格の方は
律令制度における仏教の首座で、法務を兼任する方だったそうです。
これには驚きですね。
仏教の首座という立場だった・・・それほど重要なお寺ということですね。

2022年の写真、東寺金堂(国宝)


金堂ライトアップ


羅生門には東を守るお寺の東寺、西にも西寺というお寺がありました。
平安京の東西を守るという意味と
東寺は東国、西寺は西国を鎮護するという意味もあったそうです。

西寺は戦国時代中頃まで、存在していたそうです。

さて、何でこんな歴史からスタートするんだ。と
言われそうですが・・・
私自身の考えとしては、歴史や建立の背景を知ることで
写真に写す時の、構図、設定などを変えているからです。
時代と共にお寺の意味合いは変わっていると思います。

東寺は東国を鎮護するお寺という意味合いは、薄れてきていると思います。
そう思うのはなぜか・・平安京はありません、首都も京都ではありません。

ですが、建立された背景に敬意を持たないといけないと思っています。
今、こうして東寺にお参りし、写真を撮影できるのは
建立した人、それを守ってこられた人
また現代において東寺の管理などに
従事されてる方がいらっしゃるからです。
こういった方には、敬意を持たないといけません。
こうした歴史を知ることで、写すことに深みが増してくると思います。
私自身は強くそう思っています。

”そこまで考えるか?”
では、お聞きします。
風景写真として、自然風景を写すとき、その自然を大切にしますよね?
そして花の写真を撮影するのにも、花が咲く時期を知らないといけない

知識というのは、非常に大切なことです。
そしてその知識を活かして、写真を我々は撮影しています。
押せば写せる時代でもありますが
知ることこそ、写すことに繋がると思っています。

ライトアップ、煌びやかに写真を仕上げることも大切
ですが、僕は東寺の歴史を知っている以上
厳かに荘厳に撮影しようと思いました。

黄葉と五重塔

歴史には注目が集まります、懐古主義だったりとか・・・
しかし、歴史とはただ単に、日本が歩んできた時間、出来事ではなく
現代にも受け継がれている”物質的”な側面もあります。
価値観、しきたりなどもそうですね。
古い考えでしょう?でも、めちゃくちゃ大切なことです。
日本が日本であること、日本人であること、
それは歴史があるからでもあります。と思っています。

月夜と五重塔

もちろん、煌びやかな現代的な写真も
今を表現する上で、非常に大切なことだと思います。
ですが、今回は厳かに、荘厳に撮影してみました。

東寺が完成された時代に、ライトアップはありませんが
”当時の人が見たら、こういう感じなんだろうな”というのを
意識て五重塔をメインに
構図を色々変えながら撮影しました。

紅葉と五重塔

ごちゃごちゃと色々語りました。
うるさいおっさんだな。と思われるかも知れません。

私が何故、こんな考えを持つのか。

それは写真にしっかり表現力を乗せたいから
また、依頼された写真を撮影する時
依頼者の思いにしっかり耳を傾け理解することが
良い仕事をできる第一歩だと考えているからです。

ま、表現力はまだまだですが・・・

本日も長文のブログにお付き合い頂きありがとうございます。
次回も、また紅葉の写真になりますが
お読み頂けると嬉しいです。

また次回のブログでお会いしましょう!

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