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ココフォリアを使ってARG(代替現実ゲーム)を謎解きADV化する試み

2024年2月~3月にかけて、YouTubeで実際に行われたデスゲーム『Project:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVAL』(以下、アルター・カーニバル)。

リアルタイムに展開されたこのデスゲームをアーカイブ化するため、謎解きアドベンチャーゲーム形式にアレンジしたココフォリア版を8月29日12:00に発売します。


■視聴者参加型デスゲーム『アルター・カーニバル』とは

謎解き画面

『アルター・カーニバル』は5人の少女たちが自身の命を懸けて、願いを叶えるために競い合うデスゲームです。

この物語は一般的なデスゲームと異なり、キャラクター自身がゲームで競い、それによって勝敗が決まるというものではありません。キャラクターの勝敗を決めるのは、視聴者である皆様でした。


【アルター・カーニバルのルール】

  • 視聴者は自分の推しキャラクターを決め、その推しのチームに属します

  • デスゲームでは高難易度の謎解きがチームごとに出題され、そのクリアタイムを競います

  • そして最下位になってしまったチームのキャラクターが毎週処刑されていきます


■台本はなく、あらゆる要素がリアルタイムだった

処刑シーン

そのためデスゲームを展開していくにあたり、各キャラクターには視聴者に対して自身をアピールする時間が設けられていました。当初は多くの視聴者を集めるほど有利だと思われていましたが、実際は少数精鋭のチームが勝ちあがっていく場面も。

もちろん、誰が負け、どのような順番で処刑されるのかは一切決まっていませんでした。

キャラクターのたちの自己紹介動画

私たちは“視聴者自身が物語に影響を与え、誰も予測できない物語を展開する”というコンセプトを体現するため、“デスゲームという番組”を配信するための構成台本こそ用意したものの、デスゲームの参加者である彼女たちが何を語り、視聴者とどのようなコミュニケーションを取るのかは、本人たちに委ねていました。

そして毎週配信が終わるたびに、私たちはその出来事を認識し、その後の物語をリアルタイムに構築していきました。

ウミガメのスープなどキャラクター同士のバトルも

私たちはこの物語を運営するため、ありとあらゆる可能性を予測し、さまざまな準備をしてきましたが、実際には私たちの予想を超える出来事もあったため、無事に走りきることができたのは奇跡のようにも感じます。

■デスゲームをどのようにアーカイブするか

さて、話はココフォリア版に移ります。

「Project:;COLD」のココフォリアシリーズは、2024年1月に初代事件『血の人形・再来事件』のアーカイブ版をリリースしましたが、非常に多くの方にご体験いただきました。

『血の人形・再来事件』ココフォリア版

私たち第四境界はARGと呼ばれる作品に特化した集団ですが、ARGはリアルタイム性が非常に高く、その時その瞬間しか味わえないという課題が付きまとっています。

『血の人形・再来事件』ココフォリア版

そのためココフォリア版『血の人形・再来事件』の反響は、“リアルタイム性の高いARGをアーカイブ化する”という挑戦に対して、高い手ごたえを感じるものでした。

『血の人形・再来事件』ココフォリア版

そして『アルター・カーニバル』のココフォリア版を制作するにあたり、私たちは『血の人形・再来事件』とはまた違った“ARGのアーカイブ化”に挑むことにしました。

それは、リアルタイムかつ1度限りの展開という性質上、日の目を浴びることのなかったさまざまな要素を“あったかもしれないif”として提供するというものです。

『アルター・カーニバル』ココフォリア版

“あったかもしれないif”とはすなわち、風張美聡、吉永瑠奈、花崎薫、日下部祥子、墨田季楽々、この5人の少女がそれぞれデスゲームで優勝するシナリオのことです。ココフォリア版はそれらを全て収録し、各キャラクターのことを最後まで見届けていただけるようになっております。

『アルター・カーニバル』ココフォリア版

ただ、その結果ある事態が起こってしまいます。それは――シーン数(場面数)が膨れ上がり、ココフォリアの仕様限界を超えてしまったのです。最終的にはココフォリア社さんのご尽力により何とかなったのですが、シーン数は2000を超えています。ココフォリアさん、本当にありがとうございました……。

『アルター・カーニバル』ココフォリア版

なお、今回のココフォリア版では、各キャラクターをしっかりと描き、より物語としての分かりやすさを重視するため、いくつかの要素や解決編(ARG版では反撃編と言っていました)はかなり簡略化させていただいております。

『アルター・カーニバル』ココフォリア版

『血の人形・再来事件』のように複数人で遊ぶには“シナリオを読む”時間が長くなってしまいますが、ARG版には登場しなかったセリフはもちろん、新たに録り下ろしたルート共通オープニング、ルート別エンディングなども実装されておりますので、守護者の皆様におかれましては ぜひ推しのルートを最後までご覧いただければ幸いです。

『アルター・カーニバル』ココフォリア版

謎解きも全て一新されており、非常に手ごたえがあるかと思いますので、ご自身にあった形でお楽しみいただければと思います。もちろんヒント・答え機能も実装しておりますので、謎解きが苦手な方でも問題なくお楽しみいただけます。


最後に、今回のココフォリア版は、皆様と共に紡いだ『アルター・カーニバル』をもとに制作させていただきました。皆様がARG版に参加されていなかった場合、各ルートの物語はきっと違った形になっていたことでしょう。

本作は『アルター・カーニバル』のアーカイブであるのと同時に、皆様がこの物語に参加した証でもあります。ぜひお楽しみいただけますと幸いです。

ちなみに8月29日11:59までにご予約いただくと、前日譚を描いた小説が特典としてついてきます。この前日譚をお読みいただくことで、今まで見えていなかったものも見えてくることでしょう。こちらもお見逃しなく。

以下から小説の一部をご覧いただけます。

■ココフォリア版販売ページ


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