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オッケー、従うよカッティス

なんか来た

カットスロートネメシスとは


EAAによって追加された「機鋒の咎人・カットスロート」の進化時効果による要約すると「すべてのエンハンスが2コストになる」という効果を使い、多重なエンハンスカードのパワーを押し付けて勝つデッキ

但し、代わりに「タイプ:八獄」以外の全てのカードの1枚採用を余儀なくされるという非常に重い制約を抱え、リリース直後はそれなりに見たもののスペルウィッチから始まる荒れ狂う環境の波に呑まれ瞬く間に姿を消し、以降環境で見ることはなくなった。

個人的な見解だが、ここまで数が伸びなかった理由はマゼルベインから始まる「ハイランダーデッキ」の振るわなさから来る過小評価と
例えある程度評価していたとしてもアディショナル前環境中期に爆発的に数を伸ばしたラストワードネクロへの絶望的な不利度合いから競技シーンに持ち込む前にランクマッチ段階で諦めた人も多かったように思える。
ただ、一方でこれまでの「ハイランダーデッキ」と比べるとデッキパワーの高さは一定の評価は受けており
なんとかして競技シーンに持ち込もうとしたアホが筆者である

最終デッキリスト

長すぎてこっちの方が見やすい

ゲームプラン+カード解説


7t16点 8t24点
8t 11点 9t21点
7t12点

基本的には相手の攻め手を「神器鳴動」からチョイスする「ギルティシールド」や「精錬の用心棒」でリーサルを交わしつつこれらの組み合わせを使って相手に20点オーバーのOTKを叩き込むのが理想
なお、これらの組み合わせはもちろん全て2コストずつで行えるので複合可能
例えば、「黒錆の下っ端」7コストエンハンス+「ドールズトレーニング」エンハンス+武装強化で16点強化「バイヴカハの福音」等が絡めばさらに伸びる等少ない使用PPで幅広いリーサルパターンが取れるのがこのデッキの強み
全て揃ってしまえば八獄ウィッチの「ジャイアントハッピーピッグ」だろうがアークネメシスだろうが最大値をいくら伸ばされようと最終的に勝つことができる

溶鉄の福心

キーカードである「機鋒の咎人・カットスロート」をサーチすることができる貴重なカード
エンハンス数を確保するために「天球の天使」が採用されてそれもサーチしてしまうが「万物の目撃者・ジュディス」の登場により「アズヴォルト」での「機鋒の咎人・カットスロート」のサーチが信用不可になってしまったため多分「天球の天使」側が解雇される。お疲れ

尤も、このカードの本体は4コストエンハンスの2点AOEで5t「機鋒の咎人・カットスロート」+このカードの4コストエンハンスで半ば強引にテンポの維持やスイングをすることで、2/2の「没頭の実験体」が多く並ぶ八獄ウィッチや潜伏が基本的に2点タフネスの財宝ロイヤルにある程度の有利主張を取っていた(過去形)

地味に7コストエンハンスのEP回復も「箱庭の追憶・オリヴィエ&シルヴィア」頼りがちな他のデッキにはない貴重な効果で特にこのデッキは「ジェットパックガンナー」と「機鋒の咎人・カットスロート」にEPを振る都合上、安易に4エンハンスすると怒られたりするこのデッキの過労死カード枠


精錬の用心棒

カットスロートネメシス専用の3枚積める「天使の恩寵」
このカードの存在で1枚投入のリーサルパーツへの到達や、OTKターンまでのターン稼ぎを主張することができる
このカードが重なっていてかつこのカードしかエンハンスが手にいないという状況でもない限り基本はアクセラレート効果が優先される

モータージーニアス

ナニコレ枠1
ファンファーレでエンハンスを持つフォロワーを手に入れられる。
カットスロートネメシスの弱点の一つである序盤のテンポをまあまあ埋めてくれ、エンハンスの内容より上記の「精錬の用心棒」の関係上「エンハンスをした」という事実が重要なため準必須枠
このカードを採用する程度にはこのデッキのエンハンス4は非常に強いため「万物の目撃者・ジュディス」にも期待がかかる

ダンジョンサーチャー

おれは大佐が憎い

ナニコレ枠2
「ジェットパックガンナー」を強引に通す為採用。ラストワードネクロの「深淵の大佐」の他八獄ウィッチの「バイヴカハの福音」を受けた「箱庭の追憶・オリヴィエ&シルヴィア」の巨大な守護を避けることができたりする。
一応3tにも使えなくもないが3tは「機鋒の咎人・カットスロート」を探すターンに使っていることが多いためあまり使ったことがない

不採用カードとよくある誤解

弾哭の執行者・キルザエル

無能に劣るゴミクズ

人形ネメシスでの採用履歴がある超絶パワーカードだが、このデッキの本質はあくまで「エンハンスのパワーによる多重強力ムーブ」であるため、このカードをプレイする時点で1アクションでありデッキの本質から外れ、かつ序盤に全く使えずおまけに各種サーチに引っかかるという三重苦なため論外
このカードに限らず「カードパワーのみでの採用」は一部を除き基本的にはあり得ない為、あくまで「デッキに合うかどうか」を焦点にして採用カードを絞っていく必要がある。

奏絶の破壊・リーシェナ

同じく人形ネメシスに採用履歴があるカードで4ターン目に進化した際のアドバンテージは言わずもがなだが、「カードの価値がターンによって大きく上下する」カードはメインプランでもない限り採用はしづらく、デッキの不安定化に繋がりやすいため不採用
ちなみに上記のカードパワーのみの採用と合わせて、6ターン目のみ爆裂に強い「絶大の唯我・マゼルベイン」というカードがあったのだが彼で無理なら多分全員無理だろう

人造の代弁者・ヴァーミディア

結構二次予選のぎりぎりまではいってた

言わずとしれたアーティファクトネメシスを支えたパワーカードで、デッキの方向性も回復すること自体はカットスロートのデッキとは合い、1枚ぐらいは採用してもよさそうなカードに見えるが
「プレイするのに手札を1枚捨てる」という条件があまりにもきつく、先攻リソースなしでこのカードを引いてしまった場合ほぼ負けに直結するのでリスクリターンを考慮して不採用
「プレイするのに条件が必要なカード」は「天使の恩寵」等のバリュー上乗せ系列以外はその条件に縛られデッキの動きが崩れやすいのでもし採用するならかなり慎重になる必要がある
ちなみにこのカード「フレイヤ」のサーチに引っかかったりするのもあって一応それも理由の一部ではあるのだが「フレイヤ」もどうせ1枚なのでそれ自体はそこまで気にならなかった

アルティメットバハムート

このカードめっちゃ嫌い(個人の感想)

エンハンスを使用することから多大にコストを使い、かつアクセラレートも1コストランダム3点とリアクション札としては悪くなく
13/13というサイズ感も下手をするとそのままゲームを決めかねない強力なカードだが
八獄ウィッチを始め、最終的にTier2以下に甘んじたとはいえスペルウィッチ、下手をすると財宝ロイヤルにも「ウーラノス」が飛び交う環境なため不採用
環境はちゃんと見ましょう

相性

八獄ウィッチ

微不利~微有利
相手の取るプランが「真理の大文豪・ユキシマ」+「箱庭の追憶・オリヴィエ&シルヴィア」であれば「ギルティシールド」でからのOTK押し込みで事足りる

問題は「没頭の実験体」や「耽溺の咎人・セフィー」の押し込みで勝とうとするプラン
「バイヴカハの福音」等を絡めた5×4の20点プランであれば最大値を上げたり、それこそ「ギルティシールド」のダメージカットで行けたりもするが、5/5サイズの「没頭の実験体」を早めに押し付けられたり早いターンに「耽溺の咎人・セフィー」を投げつけられたりすると逆に押し込まれやすい

このプランは相手がOTKしてくると分かっていないとリスクが高く、本来は取りづらい選択肢ではあるがラストワードネクロの流行のおかげでこのプレイが割と常識的になり
同時にカットスロートネメシスがOTKしてくると欠片でも知っていればこのプランに走られやすいので上位帯にはあまり通用せず最終的にこのデッキがアディ前環境でお話終了となった最大の要因でもあった。つえーよあのデッキ

財宝ロイヤル

微有利
溶鉄の福心の4コストエンハンスが最大限に活きるマッチ
「永久の盾・シオン」で「戦慄の海賊旗」のバーンダメージをカットすることができ、「出航の咎人・バルバロス」疾走に対しては「神器鳴動」を始めとした豊富な受けパーツで対応することができる
最大の負け筋は財宝カウントRTAからの「潮流の砲手」2枚によるバーンプラン
これを阻害する札が「永久の盾・シオン」しかない為体力20以上を保っていないと早いターンに削り切られたりする
これに対しては「ジャイアントハッピーピッグ」や「アーク」の最大値増やしなどであらかじめ受け切れる手段を構えておきたい

ラスワネクロ

不利
「勅令の咎人・イステンデッド」による「ギルティシールド」貫通と「深淵の大佐」のリーサル阻害がキレイにこちらのデッキに刺さるかつ
こちらはボードを作らずに進行することは基本的に不可なので明確な不利マッチ
逆に「死竜の暴食」プランに関しては守護を多めに採用、プレイすることや毎度おなじみの「ギルティシールド」である程度の抵抗は可能
大佐プランの場合、「万物の目撃者・ジュディス」のエンハンス6のダメージカット部分が刺さるのではないか期待

おわりに

「モノヴァンパイア」の成功体験からTier外のデッキを持ち込みをもう一度試してみたが対面がアドリブの天才とか万一知っているとまるで通用しないことが分かったEAAアディショナル環境。これからは時を選ばねばダメかなとは思った1か月だった。
デッキの楽しさ自体は保証するので「万物の目撃者・ジュディス」を使ってみたいという方にこの記事が参考になれば幸いです。

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