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Fate Heaven's Feel 感想

ネタバレを含みます。ご注意下さい。

まず、HF公開おめでとうございます!コロナウイルス流行のせいで制作現場もきっと苦労したでしょう。そんな中無事に公開出来たこと、本当に嬉しく思います。

では感想です。




めちゃくちゃおもしろかったー!!!!


もう面白すぎてびっくりしました。2時間ずっとジェットコースターに乗ってるみたいで息つく暇も無かったです。というかよくあの内容を2時間で纏められたな、神か??? とにかく見所が多すぎる。全部書いてたらキリがないので特に良かったと思うところを。


VSバーサーカー戦


なんといっても士郎の投影シーンです。原作はプレイしたの随分前なので記憶が朧ですが、あのシーンは結構長かったように覚えてます。士郎が壊れそうになる場面を語彙力の洪水でこれでもかってぐらい表現するんですよね。それを映画では必要最低限の台詞、そして映像で表してくれました!背中を追い越した瞬間、鋼の風が止み青空が広がっていく。そしてそれを微笑みながら見送るエミヤ。呆れつつも、自分には選べないであろう選択をした士郎を嬉しく思うかのような表情。こればっかりは映像でしか表現出来ないなと感じました。かーっ!!やってくれたな!!!


VSセイバーオルタ

一言でいうと神


いやね、正直いうと二章のバーサーカーVSセイバーオルタ戦がHFの頂点だと思ってたんですよ。というか誰だってあんな化け物戦闘作画見たらそう思いますよ、ええ。

軽々と超えてきました。

もう凄すぎて訳が分からない。語彙力が無さ過ぎて自分では著すことができない。どんな腕をしてたらあんなバトルシーンが書けるんだ。動と静、緩急の付け方があまりにもうますぎる。まさに人外の戦いということをこれでもかってぐらい思い知らされましたね。そりゃそうだよ、メデューサなんて怪物中の怪物、弱いわけがない。そんな怪物どうしの熱いバトルの終わりが

「…士郎?」


ですよ。もうダメでした。あまりにもいつものセイバーだった。訓練された視聴者のことですから、セイバーのことなんか嫌って程知ってるんですよ。普段は凛としてるくせになんか妙に抜けてるところがあったり、女として扱ったら怒るくせにその癖かわいいぬいぐるみが大好きだったり…そんなセイバーをこれまでの中で我々は知っている。最後の最後でそのいつものセイバーに戻ったことが、たったの一言で理解できてしまう。こんな酷なことってありますか。もう号泣ですよ…声優ってほんとに凄いね…



VS言峰


やってくれました


どうしても尺の問題があるので、言峰戦は省かれるんじゃないかと少し心配していましたが、ちゃんとやってくれました。HFは士郎と桜、二人の物語ですが、それだけじゃないんです。それはいわば表の顔。

HFは裏の顔、つまり言峰と士郎という同質の人間の物語でもあるんです。


言峰と士郎は本質的には同じ人間なんです。他人の不幸を喜ぶ男と他人の幸福を喜ぶ男。善と悪の価値観を理解しながらも、二人ともその道を外れようとする。多くの人を殺した桜をかばう士郎は一般の価値観からいうと悪でしょう。他人の不幸を喜ぶ言峰などもってのほか。悪と言う他ない。それでも彼らは自分の道を曲げない。だってそれが彼らだから。自分が自分である以上、曲げられる訳がない。そうして生きていくと決めたのだから。だから戦う、自分を通すために。

この二人の戦いをもって聖杯戦争は終結します。魔力も底をつき、残ったのは己の肉体のみ。駆け引きもくそもない、正真正銘ただの殴り合いです。これまであれだけ派手な戦いをしてきたのに、最後は殴り合い。なのに画面に惹き込まれる。ufoの作画は当然のこと、演じる声優さん、HFという物語を作った奈須きのこ先生、須藤監督。関わった全ての方の力がなければあの映像は作れないと思います。まさにラストバトルにふさわしいものでした。


そして満を持してのイリヤ登場。

「生きたい?」という問に

「生きていたい…!」と答える士郎。

あぁ、士郎は人間になれたんだな、と…

もう涙が止まりませんでした。イリヤルートと言われるのも納得です。最後に全部持っていかれたよ…



そしてエンディング


時が流れて桜も凛も髪が伸びて大人びていましたね。相変わらず美人さんでした…しかし士郎の姿はない。タイガー先生も「いつになったら帰ってくるんだろう?」とか言ってたしちょっとだけ不安になりましたが、そこは一安心。きちんといました、士郎。さすがに尺が無かったのか、どうやって士郎が復活したのかは説明が無かったですね。こればっかりは仕方がないかなと思いました。まあ橙子さんがちらっと映ってたし、大体察しはつきますよね(笑)

そして士郎と桜、二人で歩き出しエンドロールへ。ゲームだと士郎、桜、凛、ライダーの四人の背中を映して終わりだったと思うのでこれもまた異なりますね。しかし二人に焦点を当てたこと、そして動きが加わったことにより更に希望に向かって進む意志が感じられました。まさにサクラのような、見ていて明るくなるようなラストでした。どんな苦難も乗り越えてきっと二人はこれから幸せに暮らしていくのでしょう。

その日々は夢のように ー

ありがとうHF、最高の映画でした。


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