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東洲斎写楽 / メトロポリタン美術館
忖度なき実力世界
最近のスポーツ界の世界での活躍は目覚ましいものがあります。あのような結果は一朝一夕には出せませんから、それぞれの世界で関係者の方が地道に努力を積み重ねていった結果なのだと思います。
進化の時間軸で考えると、この数百年で人類の能力が著しく高まったとは考えられません。日本人のポテンシャルも基本的には同じです。だから前の世代に成し遂げられなかったことが成し遂げられていくのは、環境と何を目指すかの違いでしかないと考えています。
忖度は社会を生きていく上で大事な能力ですが、人間の能力を制限もします。忖度なく、実力でぶつかり合う世界は、生き残るだけでも大変で、大きな負荷がかかりますが、個人を成長させます。
今のアスリートの方達は、世界に飛び出し実力世界で生き抜いた結果、活躍しているのだろうと思います。
世界に出てのびのびと自分を表現する選手たちを見て、自分の姿を振り返り、本当に自分はあんな風にできているだろうか、いつの間にか空気に巻き取られていないだろうか、そんなことを考えさせられます。
昭和に日本を発展させてきたシステムが、あちこちの場所で崩れつつあるのを感じます。混乱は生むでしょう。でも、きっと世界に羽ばたく素晴らしい人材を排出する大事なプロセスなのだろうと思っています。死と再生。生まれ変わりの時代が来ていると感じます。
世界は広く、人生は短い。選手たちのような大きさではなくても、生きている限り自分を制限することなく、次の世代に希望を与えられるように生きていきたいと思いました。
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