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有名人になるまでの三段階のプロセス

誰かが有名人として立場が確立されるまでの段階を私は「イベント→キャラクター→システム」 の三つに分けてます。ただし、これは天才を除いた話です。それでは私見を申し上げます。

「イベント」

どのような有名人も多かれ少なかれイベントが最初にあります。ヒットと言ってもいいですし、バズるでもいいです。とにかく何らかのイベントにより人々に注目されます。

いや、コツコツと努力を積み重ねて売れた人もいるじゃないかとおっしゃる方もいるでしょう。確かにそうです。事前に努力があった方がいいです。それは次の段階でも説明します。ただ仮に努力していたとしても、どこかの段階でヒットして世に知られる瞬間があります。

イベントが起きる前に意識すべきことは、事務所に入ったら売れるんじゃないかとか、あの人と近づけば売れるんじゃないかとか、まず私を知ってもらってとかそんなことを考えず、自分の得意技と表現方法は何なのかを考え尖らせ、それを磨いて表現し続けるに尽きると思います。

イベントは実は良いも悪いもありません。炎上すらイベントです。だからそれを狙うという方法もおそらくはあるのでしょう。ただ私はあまりお勧めしないです。よほどうまくやらない限り、ネガティブなイベントから定着に至るのは難しいように思うからです。

「キャラクター」

さて運良くイベントが起きました。次はキャラクターを伝えるフェーズです。あの人はどんな人なんだろう。と、興味を持つ人が出てきます。

このフェーズでは人となりが問われます。ここの段階では話せる人は強いです。自分の表現を説明できますし、どんな人間なのかを魅力的に説明することができるからです。また、過去に苦労してきた人はここで報われます。苦労している人は魅力的である確率が高いからです。

キャラクターのフェーズに入ったのにイベントの癖が抜けなければどうなるのか。当然ここでも自分の表現は続けるのですが、一段コンテクストが増えることになります。ただの表現が「あの人の表現」や「あの属性の表現」に変わるからです。これを読み間違えると、問題が起きたり、興味が失われたりします。

またキャラクターフェーズに入ったのに、イベント狙いを止められない人もうまく移行できません。派手じゃない方法を見つなければならないのに、派手なやり方以外がわからない人です。イメージで言えば、バズりを狙う癖が抜けない感じでしょうか。イベントでは「タイミング」が問われ、キャラクターでは「あなたの来歴」が問われます。

「システム」

キャラクターも受け入れられると、すでに少し有名になっているはずです。これを維持しなければなりません。するとシステムを作り上げたり、入り込む必要があります。

システムとは端的に言えば「誰かと仕事をすること」です。自分が有名でありつづけることで恩恵を受ける人や、得をする人がいる状態を作ることです。そうなると自分のために有名でいることから、みんなのために有名でいることに移行します。

一度システムに入ると、それを維持しようとする慣性が働きます。そうすると定期的に人目に触れる機会があり、追いかけて注目してくれるファンも増え、安定していきます。

システムに移行したのに、キャラクターに留まる人は自分を表現するを、みんなでやるより優先してしまうためにシステムにうまく定着できません。システムとはみんなのものであり、自分だけのものではないからです。いい人である必要はないですが、チームである必要はあると思います。

まとめると

イベント→一点突破
キャラクター→全身表現
システム→チームによる表現

です。

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