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この目に映る全ての無駄と優雅。クアラルンプールイスラム教美術館 世界美異識紀行
まァとにかく、イスラム教ってのは日本人に馴染みがないのである。かつてキリスト教ですら追い出した国である。そして今では憲法のもとに信仰の自由が認められてもなお、殆どの日本人は実に都合よく現世利益を追求しつつ、神を信じないどころか公共という概念すらないのであった。(世間はコミュニティであって公共ではない)
日本から一番近いイスラム圏の国、マレーシアで、イスラム教を肌で感じてみたい。そしてついでに美味しいものを食べたり面白い何かを見れたら最高だ。熱気と湿度に化かされながら異国を徘徊した先にあった風景とは・・
マレーシアでは広告もイスラム仕様だった。
VIVOはHUAWEIの子会社なんだって!
資本主義を象徴したような下着でお馴染みのヴィクトリア・シークレット、クアラルンプールの店舗ではセクシーな下着が全然置いてないかわりに香水等の化粧品が大充実してて、女の子たちがみんな買っていた。
歩道に(歩道かどうかも良くわからない)人があまり歩いていないのも印象的だった。クアラルンプールのカラスはフォルムも動きも東京のカラスより鋭くシャープで、ひとけのない歩道に集団でたむろしている様子はかなりの威圧感と恐怖を感じさせた。
それでも私は歩かなければならない・・目的地、
イスラム美術館に向かって。
壮厳な建築。気持ちが引き締まる。
ありとあらゆる"イスラム教のお宝"が収蔵されている。
キャッツアイやルパンが涎を垂らすような煌びやかで厳かな空間だ。
これら美しいものが、破壊されたらどうだろう?
それは人類にとっての損失だ。
けれど戦争や災害で、芸術品及び文化の破壊は甚大に繰り返されてきた。
それらをくぐり抜けて、今私の目の前にあるという
とろけるような幸福を味わう。
あんまり人もいないので、ゆっくり見ることができた。
アフガニスタンの伝統衣装。哀しいほどに美しい
なんなら私も盗みたいくらいである
眼福に過ぎる
アンダーグラウンドなものも面白いが、勿論トラディショナルなものだって素晴らしいのだ
エキゾティックを消費するとは何か?
世界はどうにもこうにも複雑になった。
私は搾取されながらも搾取する側でもあり、異国の文化を面白半分に楽しみながらも、ステレオタイプな日本像に憤る。そんなしょうもない俗物である。
でも、生きててもいいよね?
その許しを誰に乞えばいいのかはさておき・・
左端に注目。顔ハメ看板はこんなところにも。全く油断できない存在だ
ミュージアムショップで絵はがきなどを購入。私はめったやたらにモノを買いたがるので、放浪バックパッカーやミニマリストとは対極にいる。美しいモノや経験を得るには金や情熱がかかるってのは神を信じない私にとっては絶対的な信仰。無駄で優雅、それがゲージツ(芸術、現実)なのよ・・
お泊まりしたチャイナタウンの宿は築120年だとかでエモ過ぎる
Islamic arts museum malaysia
https://www.iamm.org.my/