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香港・食蛇有益(あと亀も)   世界美異識紀行

ほんこん え いってきました たのしかったです

旅の感想を上記だけで締めるのも構わないが、30過ぎた人間がそれではまるで白痴である。アッ、いけない!差別用語だったわね。
昨年母と訪れた初めての香港は"親孝行旅行"だった。
何から何まで世話を焼き続け未来の介護の悪夢を見ているようでもあり、母と24時間一緒にいるなど乳幼児以来でもあるわけで、その濃密さは甘酸っぱさ1割明るい絶望9割がクリーミィに混ざり合った2泊3日。
諸事情により父が彼の乏しい小遣いから旅費を出していたので文句は言えない。あれはあれで私なりの最大限の接待であり忖度であった。

さて、今回は晴れてひとりでエンジョイしてきたというわけだ。やっぱり自由気ままなひとり旅は最高!
LCCも飛び交い安宿もagodaでサクッと予約。私のような低所得者がブラリと海外。いい時代になったもんである。

さて香港で迎えた朝、私が向かったのは"亀ゼリー"の店だった。存在だけは知っていたけど・・。
解毒、美肌効果があり、叶姉妹も香港に来ると必ず食べるという。何というお墨付きだろうか。食べてみたいに決まっている。

ちょいとお邪魔します

店内の亀ディスプレイもお洒落。亀ゼリー、50香港ドル(750円くらい)を頼む

添えられたシロップをかけて頂きまーす。
美味しい!心地よい苦さと黒みつのような風味のシロップが合う。亀の甲羅ではなく腹部を煮てエキスを取っているらしい。本当は亀由来の成分なんて入っていないらしい。別にそれならそれでもよい。
数分で食べ終わったので次は蛇スープの店に向かったヨ。

遂に来ちゃったなァ・・そんな蛇看板

注目すべきは入り口の"蛇尽くしぶり"各種蛇グッズがはなつ威圧感。香港のひとは滋養強壮に気軽に蛇を食べるから、お店もたくさんあるようだ・・

食蛇有益!

だから食蛇有益!

メニウ。蛇羹(5種の蛇を煮込んだスープ)とおこわのセットを颯爽と指差しでオーダーする。67香港ドル(900円くらい)

鍋に入ってるのをよそってきました、というかんじでチャッとすぐに出してくれる。

蛇羹。旨い!滋養に富んだ、とにかく上品な味。柚子みたいな柑橘系果実の皮が良いアクセントになって、いくらでも食べられる。おこわも、インディカ米が醤油ベースの味付けで炊き込まれている事に違和感はあったが、ピーナッツとソーセージが調和して旨い。

店内はわりと混沌としている。香港だから、という事ではない気がする。

とにかく猛々しいムード(蛇が)

とにかく食蛇は有益なのだ。じっさい私はこのあと夜まで香港の街を歩き回ったが、亀と蛇が私の体内で混じり合いどうにかしてくれたのか、疲れ知らずだった。どっちも男性器に似てるよね。生き物のあの人智を超えたデザイン性って何なんだろう。神の悪戯?

ぜひ行ってみてよね。

蛇王善
50 Kweilin Street, Sham Shui Po, Un Chau, 香港

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