
永遠の今宵限り。キャバレーベラミの踊り子たちと一方通行の逢い引き。
"踊ろうか 踊りましょう どうせ今宵限りぢゃない"
(あがた森魚 最后のダンスステップ)
新宿御苑のギャラリー、Red Photo Galleryでかつて北九州にあったキャバレー"ベラミ"のフロアを沸かせた踊り子のお姐さんたちに逢ってきました。
泡のように過去へ消えてしまった、たくさんの夜を彩った生きる宝石たち。
ギャラリーの中では夏木マリの物憂い曲。
ねえ、夜の向こうには何があるの?
夜は昼と違う魔物が棲んでいる。
その魔物は悪さをしたり、忘れがたい永遠の恋を連れてくる事もある。
しびれる格好良さ。そしてこの儚さ、幸薄さと言ったらどうだろう?
このくらいのお色気がいちばん好き!
セクシーで、ちょっと間抜けで、まろやかな優しさがある。そんなのが最高だと思う。
この、体ひとつで社会と渡り合っている感じが好きである。ひとりぽっちで世の中と闘って、世の中と踊って、世の中とまぐわっている。そんな女のひとが大好きだし、私もそうでありたい。
貴重な写真がもりだくさん!
ギャラリーの方とも愉しいお話ができた。
販売されている絵はがき。
この時代は、けして帰ってこない・・
私は回顧主義ではないけれども、これからの世相がますます殺伐とし、味気なくなる予感しかしないなか、このトボケた味わいに救われているのだ。
私は彼女たちを一方的に鑑賞して、恋をしている。
あまりに一方通行な逢い引きである。
でも、それがいいのである。
この世でいちばん美しいものは、女のひとの肉体だ。画像加工なんてされていない、シワもたるみも、贅肉も、むき出しになっていたとしても。
私は必ずどこかに神がこしらえた美しさがあると思っている。
3/25まで開催、次なる発展計画も企み中だそうです!
新宿まで出たら、散歩がてらぜひ御苑まで!
http://photogallery.red/