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田舎暮らしの心得 獣編 その弐
Googleの履歴を見ると、イノシシ対策、イノシシ弱点、湯河原市役所 猪、チェーンソー比較、刈払機 レンタル…そんなワードばかりが並んだ一週間だった。
選択した週末の作戦は、一、侵入経路を断つ、二、隠れそうな茂みを刈る、この2点にした。まず刈払機かチェーンソーが必要だと思い、Amazonで調べた結果が先述のワードである。が、私は過去にその種の工具を使用した経験がなく、重量の記載があっても実際の重さ、使いやすさ(女性でも扱いやすい)がイマイチ分からないまま買うには高額すぎて、今回はネットでレンタルに。なんと、翌日山形県からお届けされた、マキタの充電式草刈機。これはかなり優秀でした。充電式なので音も静か。(…が、思わぬ障害あり。次号で書きます。)
迷って買わなかったのは、超音波と点滅ライトが作動する「動物撃退器」。Amazonでみると、主に野良猫用らしいが、とにかく“さくら”か?と思ってしまうほど、2019年度最新版の高評価数が多い。(300人以上のコメントって…。)そんなに世の中で頻繁に利用されている気がしなくて、やめた。結局、購入したのは、地面に鼻を押しつけてクンクン進むイノシシに効果がありそうなカプサイシン混入の「猪忌避剤」。
と、私なりに準備を整え、イノシシ対策で唯一相談できる父親に金曜日の夜から来てもらった。静岡のかなり田舎で生まれ育った父親はとにかく心強い。今回も着いて早々にイノシシ侵入ポイントを見つけた、言って嬉しそうですらあった。
そして、土曜日朝から作業は始まった。フェンスの向こうが空き家のある隣。フェンスの向こう、1メートルほど下がった位置にボロボロな金網が、フェンスと並行に(写真の左側へ)15メートルぐらい張ってある。このエリアはフェンスとの間に刈った枝を放り込んだ。
敷地内の離れ周りの雑草もマキタで刈りまくる。(茶色の壁が隣の空き家)
…とここまで順調に進んでいたのだが、新たな外敵発見!
カタカタと微かな音が聞こえたので見上げると、せわしなく活動中のスズメバチがっ!いつの間にこんな立派な巣を…。
そうか…、蜂は考えてなかった。
イノシシ対策は中断して、湯河原のDIYセンター、ハンディーへ父親を連れてハチ対策グッズを買いに。伸縮性のアミと、殺虫剤があれば充分、と言い切る父親に無理矢理防虫ネット帽子も購入させ、あとは家にあった100円雨合羽で“蜂バスター”になってもらった。
実に見事な自然の造形美に、しばし魅入ってしまいました。
イノシシ対策はまだ終わらない。
続く。