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今日も空は青い。②【オリジナルストーリー】

前回のお話はこちらから。

なんなんだこれは。

『ホントだって、本気だって』
「信じない、ありえない」


・・・おいおい。
僕さ、一生分くらいの勇気を振り絞ったんだよ。
それなのにさ?

嘘だの、ありえないだの、信じないだの…
僕、可哀相じゃないか?

なんだろうこの状況…どういうことだろうか。
そもそも、告白に対する返事の選択肢は3つしかないと思ってた。
YESかNOか考える、この3つのどれかを返されると思ってた。


「ねぇ、誰に言われたの?この罰ゲーム」
『・・・』

それなのに、まさかそれ以前の問題があったなんて予想だにしなかった。

真剣にマジに告白したのに罰ゲームと思われるなんて、こんなことある?
まさに漫画のように、がっくしと肩を落として項垂れた僕を見て、心配そうに「あれ?大丈夫?」と顔を覗き込んできた笠木。

心配してくれるのは嬉しいんだけど原因は君だよ…
思わずボソッと呟いた。

『どんだけ恋愛対象外?』
「え?何か言った?」
『いや、なんでもないよ…うん』
「そっか。じゃあ、教室もどろっか?」
『うん・・・』

これは想定外だ。
返事を貰えないどころか本気にして貰えないなんて、「ごめんなさい」って言われるよりもダメージが半端ない。

僕はどうすればいいんだ?
予鈴が鳴ったのを聞いて足早に教室へ向かおうとする笠木の後ろ姿を少しだけ恨めしく見つめながら僕も足早でその後を追った。

そして思った。
笠木日菜子は、どうやら鈍感って言うより少し、ひねくれているようだ。
自分が告白されるはずがないと思い込んでいるらしい。

だって告白といえば罰ゲームだと思っているし、
好きなんだと伝えれば何の冗談?と冷たい。

本心なのか天然なのか、もはや恋愛初心者の僕には分からないけれど、今これだけは確実に言える。

うん。
僕もう挫けそう…



一球目:右に逸れてコースアウト

【完】




『え、もう一球目終わりっ!?』

はい、おわりです。


③へ続く

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