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【出産】こうちゃんが知的障害自閉症と判明するまで【常位胎盤早期剥離】

こうちゃんを妊娠中はずっと悪阻に悩まされていました。1日に何度も吐いて、何をするにも辛く、主人が会社に行っている間ずっと横になっている生活でした。

予定日の2ヶ月前あたり、突然お腹が痛くなりました。横になって30分ほどすると何事もなかったようにおさまりました。
それから何日か後、同じことがもう一度起こりました。

検診でその事を話すと「内診したところ出血はないですし、陣痛がくる準備をしているんだと思います。」というようなことを言われました。

そして予定日の1ヶ月前の朝、またお腹が痛くなりました。朝起きて食べたピザトーストを吐いて、横になって様子を見ましたが30分してもおさまらず、むしろどんどんを痛みは増していき、気分もわるくなってきました。
もうこれは耐えきれない、早く病院に行かなきゃいけない、そう感じていましたが、とりあえず会社にいる主人に電話をかけました。
助けてほしかったんだと思います。

主人に電話すると、早く病院に行くように言われました。もうその時には立ち上がれない、動けない、お腹は激痛で大泣きしてました。

なんとか病院に電話し、タクシーを呼びました。タクシーの中でうめき声がでそうになるのをこらえながら、胎動があるのを確認しました。

大丈夫。
病院はもうすぐ。
まだ生きてるから、助けてもらえる。

病院に着きタクシーを降り、受付をふらふら探しました。検診を受けていた病院とは違う、出産を予定していた総合病院なので、勝手がわかりません。

意識が朦朧として気を失いそうでした。病院なのだから倒れても安心ですが、名前や症状を伝えた方がお腹の赤ちゃんが助かる可能性が高いと思い、踏ん張りました。

そのへんにいた病院のスタッフに産婦人科に電話予約した堀内だと伝え、もう倒れても大丈夫と思いその場でへたりこむと、車椅子に乗せて産婦人科に連れていってくれました。

先生がすぐ診てくれ、「堀内さん、聞こえますか?胎盤がはがれてしまったのでこれから帝王切開で赤ちゃんだしてあげます。ご主人に電話しますね。赤ちゃんが危険な状況です。」と言われました。私はそれまで頷くので精一杯でしたが赤ちゃんが危険ときいて「赤ちゃん助かるんですか?」と号泣しました。「助けるために帝王切開しましょう。」

ストレッチャーで手術室に運ばれ全身麻酔がきくまでの間、看護師さんがずっと手を握っていてくれました。他人の手なのに、すごく安心することに驚きました。無意識に看護師さんの手を強く握っていました。手術室の天井を見ながら「ああ、なんか、ドラマみたい。」と冷静に思いました。

気づいたら病室にいて、主人がいました。
全身麻酔の影響であまりよく覚えていませんが、酸素マスクに点滴、足にはブーツみたいなものをはかされていて、お腹が痛かったのは覚えています。

「赤ちゃんはどこ?会わせてよ!なんでいないの?赤ちゃんは無事なの?障害があるから会わせてくれないの?なんで胎盤剥がれたの?なんで帝王切開なの?なんで誰も説明してくれないの?」
実際はこんなにしゃべる元気はなく「赤ちゃんが心配。赤ちゃんが心配。」と泣きながら訴え続けるだけでした。

私がうるさかったからか看護師さんが赤ちゃんの写真を2枚撮って持ってきてくれました。

すごく、可愛い。
この子が私の赤ちゃんなんだ。

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