ヨシタケシンスケ「思わず考えちゃう」読んで、考えちゃう。。。
「りんごかもしれない」を読んでから大ファンになってしまったヨシタケシンスケさん。絵本作家なんだろうな…と思っていましたが、ほぼ大人向けのエッセイがこちらの「思わず考えちゃう」。
もうね、即買いしましたよ!
で、読むまでに2年かかりました。
なんか、本棚の奥に入れちゃってさ、お部屋の掃除で「あっ!これって…」ほんとすいません…。
この本の魅力を一言で言うと「あるある!」です。
どのページのどこ見てもあるある!と思わず口にしちゃう事で埋め尽くされています。そして、ゆるぅ~い感じのヨシタケシンスケさんのイラストがいい感じに差し込まれています。
思わず考えちゃうシーンを色々集めた作品ですが、考えちゃうところが根拠とかエビデンスを求めるものじゃないんです。自分なりの納得感、腑に落ちる感じというか、そういうものを探してゆるく悩む感じ。
トイレで「一番きたなくない部分ってどこだろう」と考えちゃうことないですか?悩むまではいかないし、手を洗うから別に気にはしないんだけど、気になると気になる…そういう「思わず考えちゃう」です。
ヨシタケシンスケさんの絵じゃなくて大変恐縮ですが…
個室のドアノブって言うか、あの引き戸の引く部分。あれのどこを持つのが一番きたなくない…いや、正解なのか?特に例の感染症が流行ってからは気にする人が増えたのではないでしょうか。
触るからきたない?いや、触らない場所はもっと汚れているのでは?いやいや、ピカピカな部分はきれい…と考え始めると「きたないとは何か?」と不毛な思考地獄に陥ります。
そうなると、トイレの個室でふと思いついた疑問から妙な考えちゃうが始まり、トイレから出られなくなります。
というのが、本書からちょっとだけ拝借したネタですが、みなさんも同じようなことあるんじゃないでしょうか。
そんな「思わず考えちゃう」がぎっしり3章立てでぎっしり詰まっています。各章のタイトルは以下のとおり。
第1章.ついつい考えちゃう
第2章.父だから考えちゃう
第3章.ねむくなるまで考えちゃう
特に3章は人生振り返って、先を見て、今の自分を客観的に眺めて…
「あぁ、あるある…」
なんか、深く考えちゃいます。
ゆえに、トイレで読まないことをオススメします。
出られなくなりますよ。