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カレーライスを作りながら「考えること」を考えてみる

カレーライスつくりを比喩にして「考えること」を考えてみようと思います。

といっても、私自身から発想したことではなく、先人の人たちが書き残してくれたものを読み、自分なりにまとめてレシピ化したものです。

ステップ1 材料

たまねぎ、にんじん、じゃがいも、鶏肉を使ってカレーライスをつくるとシンプルなカレーができます。

もしもそこに、クミンやカルダモン、クローブなどが加われば本格インドカレーがつくれます。

材料によって出来上がるカレーが違うように、考えるときに使う言葉によって、考えた先に生まれるものが変わります。

私たちは言葉を使って考えるので、言葉の豊かさは大事だと思います。

あっ!ちなみに私はシンプルなおうちカレーも大好きです!ときどき鶏肉の代わりにひき肉を使って、味付けはまったく一緒なキーマカレーをつくります!

使う言葉の「量」が増えると、考える幅が広がりますが、さらに言葉の奥にある意味を知る、いわば言葉の「質」が深まると、考えに奥行きが生まれます。

言葉の「量」と「質」が、考えることの基礎になりますね。

ステップ2 調理方法

材料の次は調理方法です。

もしも「乱切り」「煮込む」しか知らないで調理すると、超シンプルなカレーしかできません。

カレーはこれでも十分おいしいですが(笑)

「みじん切り」「おろす」や「炒める」「焼く」を知っていると、いっきにバリエーションが広がります。

たまねぎをみじん切りにして炒める調理法を知っていれば、たまねぎは「具」から、カレーの味の「ベース」になることもできます。「焼く」を使って、焼きカレーもおいしそうです!

ここでいう調理方法は、考える方法のことです。

・なにかと比較して考える。
・言葉と図におとしこんで、右脳と左脳で考える。
・具体的に考えたあと、抽象的に考えて、再び具体的に考える。
などなど

いろんな考え方をすることで、切り口も多用になりますね。

ステップ3 つくる順番

つくる順番も大事ですよね。

「カレーをつくろう」といって、材料を切ると同時に炒めて、さらに同時に煮込むなんて芸当はできませんしね。まずは下ごしらえから!というように順番につくらないとキッチンは大混乱です。

考えることも同じで、いっぺんにすべてを考えることはできません。

デカルト先輩は「問題を小部分にわけ」「最も単純で最も認識しやすいところからはじめよう」と言っていました。まさにこれですよね。

大きな問題は小さな粒度にわけて、取り組みやすいところから進めていきます。

そうそう、散らかったキッチン、どこに何があるのかわからない状態でカレーつくりをはじめると、必要以上に時間がかかります。考えるときも同じで、頭が散らかった状態で「何かを考えること」は難しい。

必要のないのもを頭から取り除くことで、考えることがクリアになり、考えやすくなります。

ステップ4 レシピ化

カレーをつくるのは1回だけではなく、月1、2回くらいでつくります。考えることはそれ以上です。1回で終わりではなく何回も考えます。

美味しいカレーができたときは、レシピ化しておきたいですよね。そうでないと、またイチからつくらないといけなくなります。同様に考え終わったら、それをレシピ化しておきたいところです。

もちろんまったく同じことを考えることは少ないですが、プロセスは応用できます。今日考えたアウトプットそのものも大事ですが、プロセスも振り返り、整理してレシピ化しておきたい。そうすることで「考えること」が積み重なっていくからです。

・・・・

冒頭にも書きましたが、ここで書いた「考えること」は私がイチから発想したことではもちろんなく!さまざまな先人たちが書き残してくれたものを、自分なりに整理してレシピ化したものです。

先人の皆様、どうもありがとう!
そして、今日はカレーにしよう(笑)

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高井 大輔@スタジオフロッグ
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