「1分で話せ!」 ”Talk Your Will" #2 in Shiojiri』で澤賞を受賞するまで思考プロセス〜本番編〜
こんにちは、塩尻の三枝でございます。
前回記事の続きを書いていきます。
三枝のプレゼンが当初からどう変わったのか・・・!
本番一歩手前〜セルフリフレクション〜
前回記事は本番3日前、まだまだ時間はあるように見えましたが・・・実は、2日前は塩尻で結婚式、1日前から当日直前までは1泊2日で登山を予定してました。
左の人物は嫁です(笑)
天候不順のため登山を日帰りに切り替えましたが、朝5時から12時間近くかけて山を歩いている間、ずーっといただいたアドバイスを自分の頭の中でセルフリフレクションしておりました。
色んなアドバイスをいただきましたが、それをストーリーに仕立てて、かつ自分らしいプレゼンに消化していかないと意味がありません。ゴールの「ヤバいお好み野郎を呼んでください!」と「聴いた人にハッピーになって帰ってもらいたい!」はブラさずに、登山中脳みそがちぎれるくらい考え続けました。
そして帰宅後、筋肉痛と疲れでヘトヘトになりながら、当日の午前中にプレゼンを作りこみました・・・!
迎えた当日、本番前
会場に着いて、最初の衝撃。それは25人のプレゼンターの中で、なんと私が25人目のラストプレゼンターになっていたということ。
伊藤羊一さんも「最後はプレッシャーですね〜、前回はラスト山ちゃん(山田崇さん)が塩尻でやると宣言して、今日があるわけですからね」と、煽る煽る。身が震えます。
会場に入って、あとはプレゼンを待つのみ・・・なんてこと、小心者の三枝がするわけがありません(笑)
『1分で話せ』にも「根回しだって、必要ならばやろう」と書いてます。どう考えても必要だったので、会場着いてからも動き回りました。緊張とプレッシャーをほぐすには、いかにして会場をホームにするかにかかっています。
・会場に着いてすぐ、3日前の壁打ちイベント参加者に資料を見せて、最終アドバイスをもらう。
・プレゼン場所に立って、見える目線を確認する。
・オーディエンスの顔ぶれを確認する(上の写真でも、私だけ後ろ向いてます)。
・知り合いが来たら「ラストにプレゼンします」「頼むから笑って!リアクションして!」と懇願する。
・pdfファイルだとスライド流す調子が悪いので、途中でpptファイルを事務局に渡す。
・他の人のプレゼンで、自分に使えるところを盗む(即興部分)。
・直前のプレゼンターに話しかけて、仲間意識を共有する。
ここまで来ると、執念ですね。
作り込んだプレゼンを、最高のコンディションで、伝えたい。
ただそれだけでした。
途中10分の休憩を挟み、24人のプレゼンターが発表します。
純粋でストレートな想いを大学生が発表したり、歌やボディランゲージで表現する個性的なプレゼンがあったりと、はっきり言ってすごくプレッシャー。自分の順番が近づくにつれ手が震えて来ましたが、押し殺して本番に望みました。
プレゼン本番の内容〜資料と全文〜
とりあえず、公開します!
まずはプレゼン資料から!
・・・ええと、一見すると滅茶苦茶ですね(笑)
でも、一応フィードバックを元にストーリーを作り込んでみました。
発表資料をベースにした台本も公開させていただきます。
(スライド1〜2ページ)
こんにちは!
「一生幸せにします!あなたのキャベツを、僕にください!」
三枝でございます。
(スライド2〜4ページ)
昨日の朝5時から山籠りしてました。
12時間歩き、この1分のためだけに、戻って来ました。
(スライド5〜9ページ)
みなさま、これが何だか分かりますか?
(実際にキャベツを取り出して)
そうです、キャベツです!!
キャベツです!!
キャベツなんです!!クゥ〜!!(カビラ風に)
(スライド10〜16ページ)
不幸せな一生を送るキャベツもあります。
それは、傷んで捨てられるキャベツです。
経験あると思います、この悪循環・・・
悲しんでます、成仏したいんです。
もう、やめませんか?
(スライド17〜22ページ)
見出した唯一絶対のソリューション、それは「広島風お好み焼き」。
そんな想いで、出張でお好み焼きを作ってます。
あんなに傷んだキャベツが、こんな笑顔に変わるのです。
キャベツも食べる人も、幸せになります。
(スライド23〜24ページ)
山の上だって、焼きに行きます!!
是非みなさま、私を呼んでください!!
(即興)
小橋さん、次の1分で話せの懇親会、私が焼きます!
(小橋さん:プレゼンで、次は自分がやると宣言した電通の方)
以上、三枝でした。ありがとうございました!
・・・こちらもこちらで、滅茶苦茶に見えますね(笑)
なんか良い感じの写真を撮っていただいので、そちらも。
・・・(苦笑)
でも、よく読んでいただければ、3日前のアドバイスを多分に織り交ぜていることが分かると思います。
(ストーリーに織り交ぜた部分)
・三枝を呼ぶことで、何が起こるのか。Factで言うと「キャベツが減る」。
(プレゼンの技術として織り交ぜた部分)
・「12時間登って、1分のために戻って来ました」
「八ヶ岳でもヘラ持って、焼いて来ました!!」
「八ヶ岳に行くくらいなら、どこでも行きます」
・最初のワード:「入らせる」「注目をさせる」
・50秒で終わって、残りの10秒を即興でやってみる。
いただいたフィードバック
そんなこんなで、なんとかプレゼンが終了。
会場にいらっしゃった78名の皆様から付箋に書いたフィードバックをいただきましたし、澤円さんから終了後と、澤円賞をいただいた後にコメントをいただきました。
本当に一言一言がありがたい宝物ですし、バッターボックスに立つと「決めた」からこそ、いただけたものだと感じます。澤さんが「アウトプットした人には、自分だけにカスタマイズされたインプットが手に入る」と仰ってましたが、まさにその通りだと実感しました。立ってよかった。
(澤さんのコメント)
・広島出身者として、とても共感。「広島焼き」と言われて怒るのはやめて、寛大な心を持ちましょう(笑)
・キャベツが軸と思ったら、まさかの「お好み焼き」という予測できない展開が、とても面白い。
・ストーリーが練られていて、とてもよかった。
・何より、食品ロスという社会課題にスポットライトを当てていたのが素晴らしい。
(皆様からのフィードバック)
(他の方へ向けた審査員コメントも、私の宝物です)
何故、澤円賞をいただけたのか〜まとめと反省〜
長々と書きましたが、以上が経緯です。
もちろん、澤円賞をいただけたのは偶然的要素(澤さんがたまたま広島出身だった)とか属人的要素(とにかく熱苦しいとか)はあったと思います。
ただ、それは本質ではないと思います。振り返ってみて、プレゼンに向けての準備、仕込みが一番大切だったと感じました。まとめとして、箇条書きで記載していきます。
①バッターボックスに立つことを決めた
・まずは、スタート地点に立つこと。自信がなくても、とにかく立つ!
②ぶれないメッセージを決めた
・私の場合「ヤバいお好み野郎をお呼びください!!」は、絶対にぶれないものとして最初から最後まで一貫させました。
③プレゼンを作り込む前に、壁打ちしてもらった
・これが一番役に立ったと思います!!
・粗くても恥ずかしくても、とにかく頭にあるものを全て出して、フィードバックをもらう機会を一度は設ける。
・フィードバックは、超素直に聞く。
④セルフリフレクションの時間を取った
・フィードバックを自分の中で消化して、頭の中でストーリー構築をする時間を作る。
・できれば登山が望ましい(笑)
⑤発表前に、自分がリラックスできる環境を整えた
・会場について、知り合いに事前に懇願したり、前のプレゼンターと仲良くなり、リラックスできる状態に持っていく。
自分自身の反省も多々ありましたが、それもプレゼンしたからこそ得られたものでした。今後に活かしていきたいと思います。
・一人一人の目を見て話せなかった。
・コテを持ってきたのに、プレゼンで使うのを忘れていた。
・動画で反省しようと思ったが、撮影頼むのを忘れていた。
・朝ヒゲを剃らず、アップの写真が汚かった。
最後に
ここまで長々と読んでいただき、ありがとうございました。
なんか改めてまとめると、そんなに特別なことはしていな気がしますが・・・澤さんの「プレゼンとはプレゼント」の言葉から、次の1分で話せイベントに出場しようと迷っている方や、これからプレゼンをする方へ、自分が経験したことが少しでもプレゼントになれば良いと思い、筆を取ってみました。
遠方より来られた審査員の方、手を挙げて開催を決めた山田さん、開催に向けて準備や当日の運営をされたスタッフの皆様へ、本当に感謝です。とても有難い機会をいただきました。
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