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京都で遭遇した、オヤジ狩られ未遂な夜(京都府京都市)

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以前、#京都 であるメンツと呑んだ時のこと。
そのメンツは自分と同じくらいの当時30代前後が数人だったのどが、1人平均年齢を上げる、70代前後の男性がいて、我々は親しみを込めて「じい」と呼んでいた。
さて、そのじいを交えた一行、1軒目を出て、2軒目どこに入ろうかと夏の京都の繁華街をそぞろ歩いていた。
誰が言い出したか、
「京都って、#オヤジ狩り 発祥の地だってね」
「へぇ、風情がある街なのに、危ないんだ」
みたいな話で盛り上がっていた。
そこに突如、じいの声。
「新選組だぁっ!」
じいの指差す先には、「池田屋」だったか、「新選組」だったか、はっきりとした店名は覚えてないが、あの #浅葱色 の #羽織 を着た #新選組 のイラストが壁に描かれた店が。
「あそこに入りましょうぞ!」
じいは新選組入隊希望者か、はたまた道場破りにでもなったかのように意気揚々と店に近づいていく。
「うーん、空席あるかな?」
と我々もじいの後を追う。
そこへその店から、金髪でオラついた若者2人が出てくると、
「お! 貴公らは新選組隊士でありますか!」
とじいが語りかけた。
「ああ゛⁈」
と返したそのオラつき君たちをみて、俺ら若手組はお互いに目くばせで、
(やばい! じいが狩られる‼︎)
と、2人がじいを両脇に抱え、残りがそのオラつき君たちを牽制しつつ、
「彼らは新選組隊士ではないのですか?」
と状況が飲み込めないじいと共に、夜の京都の雑踏に紛れ込んで行った。
その晩はそれから、どうしたかを覚えてない。
もう興がさめて宿に戻ったか、はたまた、冷めた酔いを取り戻すべくまた飲み直したのか。
いずれにせよ、新選組のイラストの店はまだ健在なのだろうか?
そして、だいぶご無沙汰なじいは、今もお元気でしょうか?

#京都府  
#京都市  

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