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横浜で再スタート。

「モデル 雅子 を追う旅」を7/26(金)に公開して、はや一ヶ月半が経った。

作り始めたときは「東京のどこかミニシアターで1週間出来れば御の字」と思っていた。かと言って、プロのモデルを扱う映画なのだから、構えもプロでなければならない。かつて映画製作ビジネスを手掛けていたので、幸いにもある程度のカンは働いた。

それで一心に作り、口説き、巻き込み、ご理解ご協力を頂いて、映画「モデル 雅子 を追う旅」は封切られ、なんと当初の思いを遥かに超えて走り続けた。アップリンク吉祥寺で5週間と2日。並走して神戸・元町映画館では8/10(土)11(日)の2日間で全回満席のイベント上映。京都・出町座では8/17(金)から2週間。制作に協力下さった皆さん、興行の皆さん、配給宣伝の皆さん、そしてお越し下さった観客の皆さんに、気の利いたお礼の言葉も思いつかないほど感謝でいっぱいなのだ。

けれど、ここまで来たら、さらにもっと走りたい!もっと広げたい!と欲が出てくる。

そんな中、いよいよ横浜で上映される。
明日9/14(金)から、横浜 シネマ・ジャック&ベティで2週間だ。

雅子とは、横浜にもよく行った。2006年の初夏くらいに付き合いだして、たしか豪華客船の2泊の船旅に撮影ロケに出るという雅子を送り迎えに行った。セレブっぽい演出の記事なんだろうなと思っていた。もちろん一緒に乗船することはなかったのだが。

そのときだけでなく、映画を見るとか、イベントに行くとか、映画のロケにエキストラ参加するとか、なにかしらフラリと車に乗って、飲むとなれば電車に乗って、よく横浜には行ったのだ。元町商店街を散歩して「やっぱり神戸の元町と雰囲気ちょっと似てるなあ」と感じたり、中華街ではいろいろ食べ歩いた。

ただ、それまでは横浜で開催されていたフランス映画祭が、雅子と付き合い始めた2006年から雅子が亡くなるときまで、横浜を離れていたのが、なんだか切ない。自宅で雅子の遺物を整理していると、かなり前のフランス映画祭の資料なども出てきたりする。

そして今回上映となる映画館シネマ・ジャック&ベティは、その昔の「横浜日劇」向かいに立つ。「横浜日劇」は96年に就職で上京したばかりの僕が「私立探偵・濱マイク」シリーズの3本立て特集上映を観に来た映画館だ。そのシリーズを監督した林海象氏による「月の人/フィガロ・ストーリー」に雅子が主演していて、その模様を収めた「モデル 雅子 を追う旅」が向かい側のシネマ・ジャック&ベティで上映される。うっすらうっすらと縁がつながっていく。96年の頃に、まさかこんなことになるなんて、毛ほども想像することはなかった。

さあ、これからどんな興行になるか。この映画を通じて、どんな人に出会えるのか。神戸元町でも京都出町座でも、とても素敵な人達に出会えた。そのあたりもまた改めて書こうと思う。

とにかく、明日から再スタート!
涼しくなった港町は、雅子に似合うと思う。
ぜひお誘い合わせの上でお越しのほどを。

横浜 シネマ・ジャック&ベティ 公式サイト

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