ついでのつもりが

ここで会ったアナとペドロ。

その出会いから2週間、旅を終えるまでずっと一緒にいることになります。そんな感じになるとは予想もしていなかったけど、おかげで最高に面白い旅になりました。感謝感謝です。

ペドロはブラジルの大学の先生。英語は分からず、ポルトガル語とスペイン語しかしゃべれなかったのでアナを挟んでコミュニケーションをとっていましたが御年65歳だったと思います。その年齢でこの旅をするとは恐れ入ったもので、普段はマラソンをやったり、ダンスをしたりと元気そのもの!

ブラジルではパウロ・クエロという作家のアルケミストというCamino de Santiagoを題材にした小説が有名で、世界的にも有名な本。敬虔なキリスト教が多いお国柄もあり、旅の途中でも一生に一度はやりたいこと(Bucket List)として歩きに来るブラジル人が多かったです。後にペドロはこの旅のことを本にまとめて、その中の原稿を書かせてもらいました。(ブラジルの本なので、なんて書いてあるか分からないけど笑)

アナは東欧ポーランドの出身で、普段はオフィスで働くキャリアウーマン。以前スペインに住んでいたこともあり、ポーランド語、英語、スペイン語やドイツ語も少々話せる才女。ペドロは英語が話せなかったので道中はほぼアナとしゃべり通していました。考え方が自分と似ていて気が合うし楽しいしで、この旅が終わった後の一時帰国の後の12月はポーランドのポズナンという町のアナのアパートにしばらくの間いたりしました。すてきな女の子でした。

そんなお互いに完全に知らない世界から来た3人が知らない道を一緒に歩くという笑、ここでしか得られない経験は何物にも代えがたく、言葉にもし難い経験でした。

良いこともあれば不運もあり、それでも進み続けてサンティアゴに着く数日前から、「ゴールすることが最初は目的だったけど、その過程にこそ本当の楽しみがあって、その瞬間、瞬間をしっかり味わう気持ちを持てることが幸せだよね」ということを身をもって知った気がしました。

サンティアゴに着いた後は時間がなかったのでバスでスペインの端、大西洋岸の「End of the world」と言われる町でこの旅を終えました。

詳しく書くときりがないので、Camino de Santiagoのことをもっと知りたい方はご連絡ください。

もともと会議に出る「ついで」のはずだった歩き旅が自分の中ではかなり大きな出来事になりました。人生の節目に、また必ず行きます。

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さて!(実際に)忘れかけていましたが笑

World Trail Conferenceに滑り込みで参加、日本での予定があったので最後の一日は参加できなかったのですが計3日間の出来事を頑張って思い出して書いてみようと思います。

次回へ

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