ブエン・カミノ

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ポンフェラダから歩き始めてしばらくするとすぐにスペインの田舎町に入っていきました。

写真のような黄色い貝のマークや道路に書いてある黄色い矢印を目印にひたすら歩きます。所々で休憩してバルでおやつを食べたり昼間っからサングリア(軽いお酒)を飲みながら一日に平均して20㎞を歩きます。

一日目は途中から道中唯一の日本人の女の子に会って、いろいろとお互いの話をしながら歩きました。彼女はフランスに住んでいて、海外生活や旅の原稿を書いているライターさんでした。フランスから巡礼をスタートさせて、もう一か月近く歩いているとのこと!

旅のペースは人それぞれ、足が痛くなって途中で別れることや別の人と歩き出したり、一人で歩きたくなったり、また別の町でばったり再開したりなどを繰り返しながらみんな同じ目的地に向かって歩いていきます。

そんな偶然の中で時間を共にするのはとても貴重な時間に感じるし、人生とも重なると。カミノの先輩からそんな話を聞きながら最初のアルベルゲに到着。

そのアルベルゲは長いカミノの中でも名物宿らしく、面白かったです。

そこで手伝いをしている兄ちゃんは自身もカミノの途中で、この宿の存在に感銘を受けて自分の旅を中断して手伝っているとのこと。

とてもアットホームでヒッピー的な雰囲気の宿で、中庭でギターを弾いている人や、バックグラウンドの違う各々がこの旅のきっかけやお互いの人生のことについて語り合っていたりと、初めて来たのにとても落ち着く場所だったので先の兄ちゃんの言っていることもすぐに理解できました。自分は管理人の女性の子供に遊ばれていました笑

それでもこの場に同じ人が集まることは二度となく、翌朝には皆歩き出す。というのがなんだか不思議な感じでした。

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夜は皆で食卓を囲み、給食の時間みたい。

談笑に花が咲き、夜はいつまでも各々が話をしたり酒を飲んだり。もうこの時点でCamino de Santiagoの世界観のとりこになりました。出身も言葉も年齢も違う一人一人が同じ目的のもとに偶然同じ場所に集って過ごす時間のなんと心地の良いことか。時にはケンカもあるんでしょうけど、レッテルも先入観も人種差別もなくお互いのことに単純に興味を持てるこの時間に、世界平和とはこのことだと本気で思いました。

たとえ言葉が通じなくても、長い人で一か月以上の間一日20㎞近く歩く苦労と楽しさを共にすればそんなの関係ないです。是非一度やってみることをおすすめします、最初はできれば一人で。

個人的な感覚ですが、自分の世界観を持ち込みすぎない方が新しい人との交流がスムースだし、友達や家族と一緒に始めると別々の人に興味を持ったり、歩きのペースにも差が出ると思うので、フルに楽しむには一人で行った方がいいと思います。

そんなところで、翌朝も日本人の女の子と歩き始めました。

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早朝の街中はなんだかすんごい雰囲気でした。

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朝食はバルで

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彼女は足が痛いので早めにアルベルゲに泊まるとのことで、お昼ご飯を一緒に食べてお別れ。

そこからしばらく歩いていると、山登りになりました。

そこでおじいちゃんと若い女の子が歩いていてあいさつした後に追い抜いたのですが、後でまた声を掛けられ、そういえば昨夜の宿で一緒になった人だなと。

それがブラジルの大学の先生ペドロとポーランドのOLアナでした。

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