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中小企業ベンチャー企業のかかりつけ医のような会社を経営しています

私たちの会社は、
中小企業やベンチャー企業のかかりつけ医
を標榜しています。

ここには、いくつかの正直な気持ちが表れてしまっています。

まず、
「中小企業やベンチャー企業の」という言葉には、
大企業やユニコーン企業との仕事は難しいんです、、、
という気持ちが表れています。

次の、
「かかりつけ医」という言葉には、
大病院でないとできないような高度な治療や手術は難しいんです、、、
という気持ちが表れています。

最後に、
同じく「かかりつけ医」という言葉には、
何か特定の病気だけを専門に診る専門医のようなことは難しいんです、、、
という気持ちが表れています。

このように書くと、
「じゃあ君たちは何もできない集団じゃないか」
ということになります。

私自身は本当に何もできないのでいいですが、日々頑張っている当社の社員たちの名誉のためにも、
なぜ、
・大企業やユニコーン企業との仕事
・高度な治療や手術のような仕事
・専門医の治療のような仕事
を諦めているのかを書いてみたいと思います。

なぜ大企業ユニコーン企業の仕事を諦めるのか

大企業やユニコーン企業以外にも、そこに困っている会社がたくさんいて、しかもその困りごとこそ私たちが解決できるし解決したいからです。

中小企業庁が公表している現時点の最新のデータによると、
2021年6月1日時点の企業の数は337.5万者あり、
そのうち大企業はわずか0.3%しかありません。
残りの中小企業は99.7%の336.5万者あります。
(そのうち小規模事業者は285.3万者)
なんか、中小企業庁は「者」という文字を使っているので、そのまま使っています。

中小企業庁HPを基に作成

つまり、仮に大企業やユニコーン企業との仕事を諦め、中小企業やベンチャー企業との仕事だけをすると決めても、世の中のほぼすべての会社が顧客候補であると言えます。

誤解を恐れずに言えば、当社の規模からするとできる仕事は世の中に無限にあります。

そして、大企業やユニコーン企業の抱える課題は、とても私たちが扱えるような規模ではないし、ユニコーン企業ではそれに加えてスピードも求められ、当社の社員たちが疲弊してしまいます。

だから私たちは、大企業やユニコーン企業との仕事は諦めています。

なぜ高度な治療のような仕事を諦めるのか

私たちにはそもそも高度な能力がないことと、高度な治療や手術が必要な病状よりも、日頃のちょっとした具合の悪さを解決したいからです。

確かに、高度な治療や手術のような仕事ができれば、仕事の難易度に応じて単価も上がります。そういった人材を揃えて、高度な業務も請け負うこともできると思います。

それでも、私たちの主なお客様である中小企業やベンチャー企業は、
高度な治療よりも、日頃のちょっとした具合の悪さを解決することや、具合が悪くならないような健康管理や体のメンテナンスをすることの方が、頻度も高くニーズが多い状況にあります。

何も高度な治療を提供する方向に進むよりも、
企業を経営していると日々発生する、ちょっとした悩みごと・困りごとを解決することに重点を置いています。

だから私たちは、高度な治療や手術のような仕事を諦めています。

なぜ専門の治療のような仕事を諦めるのか

中小企業やベンチャー企業の悩みは、特定の問題だけでなく、総合的な悩みが多発的に生じてくるので、色々な病状に対応した方がお客様に感謝されるからです。

企業を経営していると、日々本当に多くの問題や課題が現れてきます。

人の問題、お金の問題、
業務改善の問題、営業成否の問題、
商品・サービスの問題、競争相手との問題、
お客様との問題、取引先との問題、
許認可など公的機関との問題、
銀行との関係性の問題 などなど。

それも、順番に起きるのではなく、同時多発的に発生し、しかもいつ発生するか分かりません。

中小企業やベンチャー企業の多くは、組織がそれほど細分化していないので、限られた経営幹部、または社長1人が、それらの問題に対処していかなければなりません。

そんな時に、私たちが「かかりつけ医」として、必ずしも専門的な治療はできなくても、
「どんな症状でも相談に乗りますよ!」という存在でありたいと思っています。

だから私たちは、専門的な治療のような仕事を諦めています。

もっとも重要なことは何をしないか決めること

Deciding what not to do is as important as deciding what to do. 
”最も重要なことは、何をするかではなく何をしないかを決めることである”
という、スティーブ・ジョブズの有名な言葉があります。

まさにその通りで完全に同意です。

ここまで書いてきた通り、当社も何をしないかを決めています。
でも、そこまで強い意志や信念に基づいたものではなく、あくまで私(というか当社の社員たち)ができることで、且つお客様が喜んでくれることを頑張りますという姿勢を続けてきた結果、私たちは、
中小企業やベンチャー企業のかかりつけ医
という言葉にたどり着いて今に至ります。

中小企業とベンチャー企業のかかりつけ医

おわりに

とりあえず1つ目の記事でしたが、水が流れるように書くことができたので安心しました。

今後は、私たちがどのように仕事をしているのかについても、少しずつ触れて整理していきたいと思います。

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