JAZZギターオススメ教則本vol.07
現代の音楽における共通言語を学ぶ。ジャズを勉強してる人はぜひ読んでほしい一冊です。
本のタイトル 「憂鬱と官能を教えた学校」
私のvlogシーズン3[#46]の中で紹介している教則本です。
本編の3分06秒から紹介コーナーはスタートします。
・はじめに
ジャズに限らず今のポピュラー音楽は、
バークリーメソッドを使って作られています。
スタジオでミュージシャン同士が
同じ譜面を見て会話していること、
それはバークリーメソッドを使って、
音楽を見ているわけです。
言い換えると、
音楽という言語を音楽以外で会話するには、
バークリーメソッドが必須ということです。
・記号化と数値化
そもそもバークリーメソッドとはどういったものなのでしょうか?
それはドミソにCという記号を付けて、
それぞれの音の距離を数字で表すと言った考え方。
これが世界中に広まり、
今の音楽教育の基盤となっています。
私が留学していたLAMAの先生で、
Jeff Richmanというギタリストがいます。
ジェフリッチマンは、
バークリーの学生だった頃
パットメセニーに直接教わり、
クラスメイトにはジョンスコフィールド、マイクスターン、
アルディメオラ、ビルフリーゼルと言った、
レジェントたちと共に学生時代を過ごした人です。
彼から当時のバークリーの様子など沢山面白い話を聞かせてもらったのですが、
リアルブックも当時のバークリーの学生たちが数名集まって作った物だったそうです。
初期のものは著作権の問題から、作った人たちが逮捕されてしまったというエピソードを聞いたことがあります。
・この本を読む前に
この本に限らず
音楽理論について書かれている本を読む場合、
一番辛いのは
書かれている内容がイメージできないという点です。
ちなみにこの本は菊地成孔さんが行った講義を文字に起こした本です。
なので「楽典」のような音楽理論の教科書ではありません。
ですが「楽典」よりもはるかに分かりやすく
実用的で、
音楽の歴史、ジャズの歴史、バークリーメソッド、
モード、リズム、現代の日本のポップスに至る
全てに触れることができます。
ジャズを勉強する人に限らず、
音楽理論を勉強したいという方はぜひ読んでみると良いです。
・イヤトレで相対音感を鍛える
たとえば
CM7というコードは、
R、M3、P5、M7という音で構成されており、
そこにF#という音が入ると、
CM7(#11)というコードになります。
このように文字で書かれていても、
その音のイメージができないので、
音楽理論の本は面白くないと思う人が多いと思います。
相対音感を鍛えると
音と音の距離(インターバル)がイメージできるので、
この本がより面白く読めると思います。
・無料Zoom朝練
毎週日曜日朝9時半から、
誰でも無料で参加できるZoom朝練を開催しています。
内容は、
「イヤトレ」と「五線譜を読む」
楽器がなくても譜面を見ながら音を聞いて目で追いかけることで、
譜面を読む力が鍛えられます。
またイヤートレーニングで相対音感を鍛えることで、
音楽の聴こえ方が変わっていき、立体的に音楽が聴こえるようになっていきます。
毎週日曜日
朝9時半から30分間
無料
ミーティングID: 716 2223 9206
パスコード: 7za5Vc
・値段
ハードカバー 2,998円
Kindle版 (上) 993円
文庫版 (上) 1,045円
Kindle版 (下) 993円
文庫版 (下) 1,045円
・おわりに
今回「教則本紹介のコーナー」で
この本を取り上げましたが、
この本自体が「ギターの教則本」という訳ではありません。
ですが、
これから教則本を紹介していく上で、
一度共通の言語の整理をしたいと思い
紹介しました。
ダイアトニックコードやドミナントモーション、
ⅱ-Ⅴ-Ⅰ(ツーファイブワン)など、
ミュージシャンが
共通で認識している項目を
勉強しましょう。
これから先ジャズを勉強していく上で、
キーワードとして出てくるものはほぼ全て、
この「憂鬱と官能を教えた学校」
が分かりやすく解説してくれています。