JAZZギターオススメ教則本vol.04
頭を使う練習をしよう。オススメはトライアドの練習。コードチェンジを美しく。
本のタイトル 「Almanac of Guitar Voice Leading」 by Mick Goodrick
私のvlogシーズン3[#25]の中で紹介している教則本です。
本編の4分50秒から紹介コーナーはスタートします。
・はじめに
この本の著者は、あの伝説のギター教則本「アドバンシングギタリスト」を書いた、
Mick Goodrickです。
私は留学時代に沢山教則本を買いあさっていたのですが、
Mick Goodrickの本は何冊も持っています。
もちろん「Advancing Guitarist」も買いましたが、
「Melodic Minor」「 Harmonic Minor」も
持っています。
・売ってない
紹介しておいて申し訳ないのですが、
執筆しているこのタイミングで、
Amazonで検索しても出てきませんでした。
でも海外のサイトを探せば見つかるかもしれないので、
お試しください。
・Voice Leadingって何?
Cダイアトニックコードを、
3つ上にコードチェンジしていきましょう。
すると、
C Em G Bdim Dm F Am
そしてまた
Cから同じサイクルが始まります。
試しにこのコードの順番で弾いてみましょう。
このコードチェンジをサイクル3と読んでいて、
この本では、
他にもサイクル2、サイクル4、
サイクル6、サイクル7、
サイクル5
などが紹介されています。
サイクル3の場合は
ルートを見つけて、
ダイアトニックで1音下げると次のコードが出てきます。
今度はこの図の通りにコードチェンジしてみてください。
これがヴォイスリーディングです。
コードボイシングの変化を最小にして、
共通の音を作ります。
変化する音が少ないので、
滑らかなコードチェンジが特徴です。
とても綺麗な響きですよね。
ストリングスアレンジでもこのテクニックが使われていますし、
バンドの中でのギターのアプローチとしても、
ぜひ身に付けたい技術です。
・練習の仕方
まずはトライアドを練習しましょう。
トライアドとは3和音のことです。
CのコードだったらCとEとGの3つの音が必要になります。
ギターの場合だと、
弦3本あればトライアドが弾けるということになります。
この弦3本セットでのトライアドの形を見つけるところからスタートしてください。
・頭を使う練習
普段指を動かす練習ばかりしている人は、
ジムで筋トレばかりやっていて、
実際のスポーツのルールでは
ほぼプレイしていないと言ったら、、、
怒られそうですね。
例えば、
野球がしたいけど、
素振りしか練習してないので、
野球のルールとか分からない人。
そんな人がいるかどうか分かりませんが、
なんとなくそんなイメージだと思ってください。
試しにこのサイクル3で、
3本弦のセットどこからでもいいので、
スタートしてみましょう。
すごく頭を使うと思います。
練習の目的をしっかり決めて、
筋トレは筋トレとして時間を決めて練習するし、
頭を使うトレーニングは、
指板の音の配置を考え、
サイクルの次の展開を常に意識し、
自分が今何のコードを弾いているのか、
変化させる音はどこにあるのか、
変化したあとは何の音になるか、
そい言ったことを考えながらギターを弾きます。
和音の響きも一つ一つ確かめながら練習できます。
・値段
現在売ってないみたいです。すいません。
「Almanac of Guitar Voice Leading」
で検索してみてください。
海外のサイトなどで出てくるかもしれません。
・Drop2ボイシングやオープンボイシングでもやってみる。
もし本が見つからなくても、
実際にダイアトニックコードを書き出して、
サイクル6などの順番に並べて見ましょう。
そして、
どの音を変化させると、
それらのコード進行になるのか考えて見てください。
サイクル3のときのように、
わずかな変化でコードチェンジできるはずです。
さらには
7thコードにして、Drop2ボイシングでサイクルをやってみる。
Drop3ボイシングでもやってみる。
これらを全部一覧にしてあるのがこの本なので、
実際は自分で書き出すことが可能です。