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エモいDear♥Vocalistのお話
音楽CD、イベントと展開されているディアヴォーカリスト。本来の製品としてアウトプットされた設定とは異なる点をご理解の上、読み物テキストとしてご確認ください。
彼らは実在するアーティスト、企画者の意図を知りたくない、という方は、回れ右を推奨。
古のメモを見直すと、
RED LIST VOICE ※絶滅危惧種をレッドリストという
My Vocalist ※マイボ
Luv Vocalist ※ラブボ
という英語のタイトル案が書いてあって、それは違うと思ったのか、
ディア♥ヴォーカリストorマイ♥ヴォーカリスト
が追記されていた、すべてはこの数行のメモがはじまり。
上記はある程度テキストで内容をまとめた後の「あらすじ」部分。
私は企画では必ず最初にあらすじを作る。ショートなもので、そこで引き付けられるか、を意識する。ディアヴォもそれは同じであり、最初にまずあらすじを考えた。
✅ ヴォーカリスト(バンドの)
✅ ラストソング(最後のチャンス)
✅ サバイバル(生き残りかけた)
が骨子で、今も一番最初のコンセプト自体は大きく変わっていない、サバイバルをかさねる事によって、シリーズの続編が可能になっていく、というユーザー巻き込み型のプロジェクト、と位置付けて企画したが、原作の中でもド級にクズという単語が連呼されていくタイトルとなった。
当初はかなりリスキーかな?とも思ったのだが、チャレンジすることになった。シリーズをかさね、ライブを行うことで、彼らはひとりひとりがファンを獲得していった。
ちなみにクライマックスレコードというのは、既にピタドル達が(Rejet内で)確固たる人気を持っており、それを越えていく様な「いきなりクライマックス」的なニュアンスで付けた。
企画立案時はトンマナ(トーン&マナー)がまだ定まっておらず、今の作風に比べるとずいぶんとポップな感じではある。
設定等は変更されている部分もあるのであくまでも初期案として。
2015年当時、Rejetの作品では「主題歌をアーティスト」に歌ってもらうというのが主流のプロモーションで(今でも気に入ってる)、ディアヴォについても千歳サラさんという方にお願いした、作詞は古川貴浩さん。
Never Die激情が渦巻いたサバイバルへ 悲しみを武器に明日を探した Get it On衝動が交差してぶつかり合う ついてこれるでしょ?解き放せよ 願いを 果てない明日へと
かっこいい。
余談だが、様々なアーティストに依頼させてもらっていたのは「音楽活動の応援をしたい」というのがあり、そこからというか、もともと実力があったので、どんどん人気が出て行った方も多い。
✅水瀬いのりさん
✅伊波杏樹さん
話をディアヴォに戻す。
本作の楽曲制作の方法は、まず私がイメージを出し、R・O・Nが作曲するのだが、すごいことがひとつあって
初期から今まで、曲にリテイクを出した事が無い
通例、どうしても私のイメージとそぐわない場合、リテイクを出すのだが、R・O・Nとの楽曲制作はまったくない。
私のイメージ以上のものを上げてくるので、そのキャッチボールが当初楽しくて、曲や作詞をするのが楽しみで仕方がなかった。むしろ歌詞を書けるなら書いて見ろや、みたいな(勝手にそう感じてた)印象を受けた。
「詩先でも良いですよ」とある時酔っ払ったR・O・Nが言ったことがある。
他のコンテンツと明確に違う点があるとするならば、まぎれもなくR・O・Nの作曲能力にこのコンテンツは支えられるということである。
作詞について。
ディアヴォは私の作詞の幅を広げてくれた作品でもある。
2015年当初この作品に向き合うに当たって、かなり悩んでいた。
聞き返せばわかるのだが初期にはまだ迷いがあり、ただシリーズが進むにつれて、歌詞の世界観はずっと、ぐっとリアリティがあるものになっていった気がする、例えばレオード。
刹那だけ、オレを愛せ 耐えられない愛にVanish
噛み千切ってた ボタンを凝視(み)つめ 夜をジットリ憎んだ
白いliteracy 難解すぎて 喉を、枯らした
求め合う理由なら この「疵痕」だろ?
オマエだけに狂えば 痛み消えて 今、月に刺さる密かな罪を
口に注げば 酔い痴れてた────………
街に咲く ヒヤシンスを摘むのさ
“道無き道を”
GetUp 旗をかかげろ GetUp 敗戦処理なら
Brother 足元に散らばる ゼロかイチかのPride
舌なめずりしてる
風に舞うChampion
RiseUp 妬き切れた糸 RiseUp 落ちぶれたママの
Booty Call 見上げた先にある 絶望のEyes
どうして希望は空回るの?、泣き崩れて───……
今更、赤の他人じゃない!
錆びれたトラウマに、ギアを入れて? ゴング鳴らして
越えるべき荒野は、黄金(こがね)色だ
ヒヤシンスから、CHAMPIONまでで、だいぶメッセージが変わり、それはレオードが成長し進化してきたこともあるだろう。
本来であればキャラソンなのだが、現実的(リアリティ)な歌詞。
今まではどこかキャラクターという呪縛(ギアス)があり(正しいのだが)、自分で作った世界観やキャラクターの中で、さらに自分で数百曲作詞していく中で、自らがどこか囚われていた。
それを壊してくれたのが、ディアヴォという作品である。
なにかキャラと交ざっていく様な不思議な感覚をこのタイトルで経験した、今までにない作品になった、というのが私の所感である。
ディアヴォが今後どのような展開をするのかは未だわからない。
が、個人的にはライブをまたみたい。以前のワンマンでは、私自身そのパフォーマンスに圧巻され、その熱はまだ残っている。
一言でいえば、とてつもなくエモいコンテンツ、になった。
まだ聞いていない方は、是非ダウンロードやサブスクリプションでまずは曲を聞いてもらえれば、と思う。
ディアヴォの初期構想を語る話から、ディアヴォ愛のnoteになってしまったが、それもご愛敬ということで。
著:岩崎大介
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