【アルビ日記】2023-23:vs湘南 2-2
「待ってました」
試合情報
・8/12(土)18:00キックオフ
・@デンカビッグスワンスタジアム。晴れ
・新潟14位、湘南18位
アルビレックス新潟・スタメン
GK小島享介。DF新井直人、トーマス・デン、渡邊泰基、堀米悠斗。MF高宇洋、星雄次、長谷川巧、三戸舜介、小見洋太。FW鈴木孝司。
【途中出場】高木善朗、松田詠太郎、島田譲、長倉幹樹、田上大地。
試合ダイジェスト
【前半】
10分、湘南が先制。左サイドから山田直輝が低弾道クロス、ニアで大橋祐紀が合わせた。26分、湘南に追加点。左サイド深いところにロングパス、走り込んだ大橋がトーマスデンとの競り合いに勝ち、中央にラストパス、ディサロが決めた。0-2で前半終了。
【後半】
後半スタートから高木がトップ下にIN。75分、新潟にゴール。右サイド松田からPA内に斜めのパス、長倉が落とし、島田が繋いで最後は高木の右足。ATに同点弾。スルーパスに抜け出した鈴木から折り返し、高木が走り込んで右足一閃。2-2で試合終了。
高木ふっかつ
お盆に新潟の大黒柱が帰ってきた。待ってました。
今日の試合のハイライトは、33番・高木善朗の復活、2ゴールに尽きる。
たぶんみんなの頭によぎったのは、8節福岡戦、伊藤涼太郎のハットトリックで2点差をひっくり返した試合だろう。
今日は、それには一歩及ばなかったけど、大満足。いいものが見れた。33番のド派手かつチームを救う復活劇は、この後のチームに活力を与える。
◆
夏休みのホームゲーム。いいとこ見せたいアルビは前半、最下位の湘南に0-2と気圧され、全体的にしょげたムードで折り返した。
早々の先制ゴールのあとカチコチの守備ブロックで中を締めた湘南に対して、リズムを作れないアルビ。
ディサロと大橋、切れ味鋭い湘南の2トップのカウンターも怖くって、思い切って前に人数をかけられない感じも。
トップ下の三戸がテンポアップして切り込んだり、右SHで先発の長谷川が果敢な裏抜けでボールを引き出したり、という場面はあったけど、どうしても単発のソロアタックになってしまっていた。
数人の波長が合って、ぽんぽんぽんパーン!みたいなのは、なかなかできなかった。
◆
後半アタマから投入された高木善朗は、そういう流れも読みながら、上手にボールを引き出して、まずはリズムを作ってくれた。
単独行ではなく、味方と一緒にゴールに向かう流れが生まれる。まるで旅の引率者のよう。
これによりFWの鈴木が降りてボールを受けにくる場面も減り、ゴール前での仕事に専念できた。
さらに両ワイドも活性化。前で時間を作るって、やっぱ大事だな。
長倉幹樹はなんだか風格がある
65分に投入され、アディショナルタイムを合わせて30分ほどプレーした新戦力・長倉。群馬から移籍してきた、スラリとした若手FWだ。
左サイドハーフで入ったが、ボールの受け方、持ち方になんだか風格を感じる。泰然自若としている。相手DFも迂闊に飛び込めないようなオーラを放っている。
◆
投入直後。
オープンな状態でボールを受けた長倉、中の状況を確認し、PA手前でフリー気味の鈴木に出したパスが最初の大きなプレーだったが、冷静な判断だった。いい形でゲームに入る。
その後も、ワイドに開いていい状態でボールを受け、シンプルにさばいたり運んだり、という役割を担った。
高木に加え、長倉のところでもまた時間を作れるようになったのは大きかった。
アルビの1点目。長倉は大きな仕事をした。
右SHの松田が仕掛け、斜めのパス。これをPA内で受けたのが、左SHの長倉。流れの中で、自然な形で中央にポジションを移動できるのもすばらしい。
長倉はうまくさばいて丁寧な落とし、そこから島田→高木でビューティフルゴールが生まれる。
◆
今日流れを変えた高木と長倉が、次節もやってくれそうな気がする。
気がつけば今年のアルビも、やっぱり総力戦で戦っている。日替わりヒーローを楽しめるのも、ここ最近のアルビの魅力なのだ。