暗室に行こう2025年
先日、八丁堀にあるアトリエシャテーニュさんへフイルム現像を出しに行って来ました。
横浜の自宅から八丁堀まで、電車を乗り換えて1時間と少し。
8×10フィルムと35mmフイルムを詰めた大きなカバンを持って行くのは少し大変でしたが、あえて宅急便で発送せずに、直接持ち込みたかったのにはわけがありました。
以前からホームページで設備の良さを拝見していたので、実際に見てみたかったんです。
今までは近所にあるダークルームさんでプリントしていました。
こちらの暗室でも8×10の引き伸ばしに対応しているんです。
アトリエシャテーニュさんはダースト社製の立派な引き伸ばし機を使って引き伸ばしができるので、これ以上ない機材でプリント作業ができるわけです。
今時とても貴重な存在です。
しかもそれをレンタルとして使えるのですから有り難い話です。
ちょっとドキドキしながら入ります。
現像の手続きを終えてから、暗室を少し見学させていただきました。
(写真の掲載許可は頂いています)
実際に目の前にしてみると、大きくて頑丈そうな作りで只者ならぬ存在感がありました。
来年2025年は暗室へ月に1回は行きたいなと考えています。
月に1回の暗室で、どこまでこれまでのネガ達をプリントという形に出来るのか、またまた気の遠くなるような長い道のりかも知れません。
ですが、アトリエシャテーニュさんには優秀なプリンターさんがいらっしゃるので、力をお借りし、アドバイスを頂きながら少しづつ進んでいこうと思います。
これは僕の大事な写真行為。
別に儲からなくても、誰かに評価されなくてもしょうがない。
僕がやりたいからやっている写真行為。
震災後の陸前高田を撮影し続け。
そのネガを印画紙に焼く。
それを展示したい。
できれば1冊の写真集にしたいし、亡くなられた方に手向けたい。
ただそれだけの事なんです。
でもそれは僕にとって時間と身を削り、人生を共にしながら写真行為としてとても重要なんです。
見返りではないんです。