インターネットが苦手な社長(私)が勇気を出してnoteをはじめた理由 - 娘とのエピソード 編 -
▼ 前回からの続き
・インターネットが苦手な社長(私)が勇気を出してnoteをはじめた理由 - 原体験 編 -
上記の記事でお伝えした通り、私は「定価制」でオフィス機器販売を開始する理由を皆さんに発信するために、このnoteをはじめました。
しかしもうひとつ、noteをはじめるきっかけとなった大きな出来事があります。それが娘とのエピソードです。
・会社名:リスペクト株式会社
・サービスサイトはこちら
・設立:2011年9月
・本社所在地:東京都練馬区貫井1-25-8 NTT西練馬ビル2階
・事業内容:1. ビジネスフォンや複合機などのOA機器販売 , 2. 光ブロードバンド回線のご提案や電話工事 など
・TEL:03-5848-8057
平日は長野で働き、土日だけ家族のいる東京に戻る生活
弊社は今年で創業9年目を迎えるのですが、オフィス機器販売事業をはじめて3年半が経った頃、売上がどうにも伸びなくなり苦しい日々を送っていました。
それまで、関東地区の企業リストをもとに、テレホンアポイント(テレアポ)をひたすら行なっていたのですが、ある時期から売上が伸び悩み、営業リストを広げてみたり業種を絞ってみたりしてもなかなか成約に繋がりませんでした。
「営業先を地方に広げるしかない……」。私はそう考え、地元である長野県に営業先を移すことにしました。
1Kで月25,000円しかしない安い物件を借り、自宅兼事務所としてそこに寝泊まりしながら仕事する生活。東京の事務所にいるスタッフにテレアポをしてもらい、現地(長野)の客先には社長の私自ら足を運んでいました。
月曜になると早朝から長野に移動して寝泊まりし、土日になったら家族のいる東京に戻る。そしてまた月曜になったら家族の元を離れるという毎日でした。
うまくいかない社員の教育。膨らんでいく一方の固定費
長野に営業先を広げて、最初の1年目は一定の売上をつくることができました。しかし、もう一歩規模を拡大するには売上額が及ばず……。
2年目には人員を増やして事業をスケールさせようと新入社員を採用したのですが、思うように社員を育てていくことができませんでした。
これは、私の力不足です。結果的に2年目は売上がほとんど伸びず、一方で固定費は膨らみ不安だけが増していきました。
そんな状況で発覚した娘の発達障害
事業に暗い影が陰りはじめた、長野営業2年目。今度は東京にいる家族に重大な出来事が起きました。娘が、発達障害だと診断されたのです。
当時通っていたプレスクールで娘が集団行動を苦手としている、先生の集合がかかっても一人だけフラフラとどこかへ行ってしまう、同世代の子と比べて語彙力が乏しく「あーあー」としか喋らない、などが発覚したきっかけでした。
プレスクールの先生から「一度、医療機関で診察されてみてはいかがですか?」と伝えられ、専門のお医者さんに診てもらったところ発達障害だとわかりました。
妻は、泣いていました。
お医者さんの話を目をそらさず聞きながら、でも、彼女の目からはポロポロと涙が流れていました。私も妻も、娘の行動にはなんとなく気づいていたんです。ですが、「他の子より少し成長が遅いだけ」と娘に向き合うことなく、私は仕事に向かっていました。
お医者さんからは「もっと娘さんとのコミュニケーションを豊かにしてください」と一言。その言葉が強く、強く、私に突き刺さりました。
本当に大切にすべき人の存在
娘の診察のあと、妻のことも深く考えました。きっと、平日は長野に籠りっぱなしの私が想像もしていなかったほど子育てに疲弊し、余裕がなくなっていたのではないかと。
私は、自分のことや、自分の事業のことしか見えていなかったんです。
「私はなんのために働いているのか」「私はなぜ起業しようと思ったのか」……。自問自答した結果、”本当に大切にすべき人を守りたい”という気持ちが原動力であることに気づきました。
それは、妻であり娘であり。
Webを使った「定価制」モデルで顧客獲得コストを減らしたい
思えば私は非常に泥臭く、効率の悪い営業活動を繰り返していました。ひたすらに企業リストに電話をかけ、アウトバウンドの営業を繰り返す。
東京から遠く離れた長野にもうひとつ事務所を構え、現地では出ずっぱりの営業を行なう。そのうえ土日は東京の家族のもとに戻るわけですから、毎週の移動で疲れも溜まります。
でも改めて考えてみると、私がこうも遮二無二、仕事に向かっていた理由は「大切な人を幸せにしたかった」からです。
もしかしたら、これを読んでいる方々の中には「経営者はプライベートもないくらい仕事に向かわなきゃダメだよ!」と思われている方もいるかもしれません。
もしそうだとしても、”父親として家族を大切にすることを第一にする”経営者でありたい。そう思っています。
今では、長野支店の事務所に住み込むことも辞め、東京に戻り、お客様のサポートスタッフを1人置くのみにしています。娘の発達障害の診断はショックでしたが、娘は僕に”何を第一に考えなければならないか”を教えてくれました。
個人的な想いを長文で語りましたが、このような背景から弊社リスペクトは、オフィス機器販売に「定価制」を導入し、Webを活用して少数のスタッフで売上を積み上げていきたい。
そして私は、大切な妻・娘と豊かなコミュニケーションが交わされる日々を送っていきたいと思っています。
・会社名:リスペクト株式会社
・サービスサイトはこちら
・設立:2011年9月
・本社所在地:東京都練馬区貫井1-25-8 NTT西練馬ビル2階
・事業内容:1. ビジネスフォンや複合機などのOA機器販売 , 2. 光ブロードバンド回線のご提案や電話工事 など
・TEL:03-5848-8057
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