スマートグラスを使うことで働くのウェルビーイングは高まるのか? → YES!(確信と革新)
去る9/23日に、赤沼の獅子舞の協力のもと、スマートグラスを使った実証実験を実施した。
Matzさんに借りた無線化キットを使うことで、自分自身の姿を第三者の目線で再現できるため、自分が踊っている姿を、客観的に観察することが可能になる。
この、「スマートグラスの無線化」の何がそんなに凄いのかというと、今までは、どんなに頑張って中継動画を作ったとしても、鏡を使った練習と同じく、どこか平面の一点を、見続けなければならなかったのに対し、スマートグラスを着用した本人が、顔の向きを前後左右360自由な方向で自分の姿を見続けられることである。
鏡を使って練習をする場合、上を向いたら鏡が見えなくなるため、自分の姿も見えなくなるが、「無線化されたスマートグラス」を着けている場合、上を向けば、「上を向いている自分の姿」が見えるのである!
その特性を活かして、自分の姿を見ながら獅子舞を踊ってもらった。
被験者からは、自分が思っているよりも足が上がっていなかったことなどが感想として聞かれた。
一方で、音楽に合わせて踊ろうとすると、どうしても映像としてのタイムラグが発生し、踊り手が聞いている音楽と、スマートグラスに映る自分の踊りが合わなくなるため、踊り辛くなるという一面も発見された。
しかしながら、自分自身の踊りが、客観的に「ほぼリアルタイムで見れる」というのは、例えば踊りの中の一幕で、「間」を合わせる練習をするときなどでは、指導者とどこが違うのか?などを、踊り手本人が分かるように指摘出来る様になるため、非常に有用と思われた。
10月にはもう一つの団体「銚子口の獅子舞」にも協力してもらって実験することが出来るため、今回と同じことを体験してもらうつもりだが、あちらはあちらで考えていることがあるようなので、また新たな発見が得られると期待するところである。
また、11月には、自身の団体「やったり踊り」でも、今後の継続に関しての打ち合わせがあるので、その時に、来年以降の小若指導で使えるネタとして披露しておこうと思う。きっとみんな驚くと思う。
今回の実験結果に関しては、正直なところ、文化財とIT、また、文化財のDX化というのは、今までITに不慣れな老人が多かったから避けられてきただけで、実は親和性はめちゃくちゃ高い気がしている。今は可能性しか感じない!
タイトルですでにこの実験の答えを出しているが、「スマートグラスを使うことで働くのウェルビーイングは高まるのか?」に対しては、「YES!」であるし、「確信と革新」を感じられずにはいられないのである!笑