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実習生と初回介入

今回は、実習生の初回介入風景をみていて感じたことなど述べていこうと思います。

やっぱり緊張が全面に現れてしまう

一番多いと感じるのが、これです。
初回介入、緊張しますよね。私も初回介入はかなり気を遣う場面です。実習開始間もなく、経験も少ない学生であればなおさらです。指導者としては『もっと力を抜けば良いのに』と思っていますが、当の本人たちにとっては一大イベント!?です 笑
一生懸命やろうと考えるあまり、緊張してしまうことは良いことだと個人的には思います。しかし、何も対応しようとせず、毎回緊張することを繰り返していくだけではいけないと思います。克服する術を考えていきましょう。

接するための心構えをしておこう

みなさんは初対面の人とどうやって接していますか?
私が理学療法士になってまだ数年の頃、上司に言われたことがあります。
『相手を好きな人と思って接するように』と。
好きな人を相手にしたら、どうにかして趣味や嗜好、その人に関することを知りたくなる、ということが一般的であると思います。
みなさんはそんな時、どうやって接しますか?
そうやって考えてみると、なんだか初回介入もワクワクしてきませんか?笑

なぜここにいるのかを考えてみよう

相手やその場所によっても話す内容、話し方など、さまざまと思いますが、理学療法士実習生として会う症例の方々は病院へ入院されている患者様、施設を利用されている利用者様がほとんどだと思います。
患者様、利用者様は、なぜ病院や施設を利用しなくてはいけなくなったのか、どんなことを希望しているから利用しているのか、など、まずはそのきっかけについては聞くべきポイントであると思います。
そして、その時の内容はもちろんのこと、表情や話し方などから総合的に捉え、その方がどんな方なのか、゛興味を持って”接することが大切と考えます。

敬意を持って接しよう

前項で述べましたが、病院・施設を利用する原因は人それぞれであり、大抵がネガティブなものであり、好きでそうなっているわけではない方が大半であると思います。
働き盛りの大人から、元気の良いこども、晩年を迎えている高齢者など、対象は様々です。
仕事がある方は、「早く復職しないと」と焦りがあるでしょう。こどもは「早く友達と遊びたい」など、高齢の方も「引退して、ゆっくりとしようと思っていたのに」など、感じていることも様々です。
私たちは、職種上『先生』と呼んでもらえることが多いですが、そんな背景があって、中には"藁にも縋る思い"でそう言ってくださる人もいます。
上手くいかずにイライラしている大人もいるでしょう。泣いてばかりのこどももいるでしょう。認知症で話の通じにくい高齢の方もいるでしょう。
相手が弱っているからといって、上から目線になったり、横柄になったりせず、相手のことを汲み取り、同じ視線で一緒に頑張っていく、という心構えが、私は大切と考えています。

見た目も大切!?

『人間、見た目より中身だよね』
といったものですが、初対面では視覚も大切!!
だらしない格好よりも、清潔感があったほうが、印象は良いですよね?
コミュニケーションをとる際には、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%と、『メラビアンの法則』でも言われています。
顔は洗いましたか?寝癖は直しましたか?ユニフォームはきれいに洗濯したものですか?など、ごく当たり前のことをしっかりと行うだけでも、有利!なんです。


などなど。
まだまだ気を付けているポイントはたくさんあるのですが、文章が長ったらしくなってしまったので、今回はここまでにします。
意識的なことばかりなので、自分の意識を変えたら、すぐにでも実行できることばかりですよね。比較的技術もいらないことだと思います。

とはいえ、頭で分かっていても、私も気を付けていないと出来ていないことがあります。緊張しないためにも、実習に臨む前から目標を立て、どのように行動していこうか考えておきましょう。練習が必要であれば、練習をしておきましょう。

皆さまの実習が良いものになりますように!

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