プロレスは愛だと思う
私は根っからのプロレスファンだ。
5.3の新日本プロレス、福岡国際センター大会 レスリングどんたく。
チケットはすべて完売だったので、CSテレ朝チャンネル2でのテレビ観戦であったが、ビッグマッチを第0試合から全試合放送してくれているので満足度が高い。
プロレスファンでない方にはわからない部分だと思うが、プロレスとはある意味大河ドラマであり、点と点をつないで線となり、面となるのが面白い。
それぞれの試合は「点」である。
初めてテレビ中継を見る人とかは
「解説はミラノコレクションA.T.さんでお送りします。」って言われて「なんのこっちゃ?」ってなるかもしれないがそこは流していただきたい。ミラノさんは彼自身レスラーだったといっても今のしゃべりからは想像できないかもしれない。ドラゴンゲートでイタリアンコネクションの総帥として透明犬ミケーレとともに入場する姿が印象的だった。パラダイスロックの開発者といっても知らない人には全く伝わらないだろう。
ただこの「パラダイスロックの開発者はミラノコレクションA.T.」ということを知っていると、現IWGP世界ヘビー級チャンピオンのSANADA選手がミラノさんの前で相手選手にパラダイスロックをかけるなんて言うのは点が線になっていく一つのわかりやすい例だと思う。
もうかれこれ40年以上プロレスを見てきている。
私の中ではエンターテイメントの最高峰だ。
よくプロレスは「本気でやってない」とか言われることがあるが、
プロレスは格闘技ではない。格闘技の要素が多く含まれた
「レスリングエンターテイメント」である。
団体や選手によって「ガチ勝負より」と「極端なエンターテイメントより」という具合に濃淡があるのだ。
そうでなければ「反則攻撃は5カウント以内」とか「今の反則攻撃はレフェリーがみていなかった」なんてことはありえない。だからそこは「レフェリー」や「セコンド」の【インサイドワーク】が重要で、よく見ているとこの辺もきっちりできていると試合の完成度が高くなる。
私の中では試合とは「どっちが強い?」とかいうのはある意味重要ではない。試合とはレスラーが、レフェリーが、セコンドが、リングアナがリング上で表現するアートであり、観客をいかに引き込めるかという一つの作品なのだ。単発の作品が素晴らしくても、その試合に至るまで、その試合の後どうなっていくのか、という部分も含めて作品になっていく。
国内はもとより、アメリカ、イギリス、メキシコ、それぞれのマット界、中規模団体、インディーズとそれぞれの局面を見ていると、交わらないと思っていた線が交わったりするからたまらない。
プロレスを楽しむコツとしては、プロレスはポケモンなどと同じようなキャラクタービジネスの側面も強いので好みの選手(ルックスでも動きでも、必殺技がすごいでもなんでもOK)を2~3人覚えて5試合くらい追いかけてみるとそこから世界に入っていけると思うので、興味あるかたは是非この道に入っていただきたいと本気で思う。
世界観を理解した上で選手の歴史を追っていくときっと沼ると思います。
練習生だった彼があーなって、こーなって、こんなことがあって、チャンピオンになって、どーなって、引退…ってとこまで追ってみるってのはコンテンツのライフサイクルとしてはかなり長いので、楽しめる期間がずいぶん長い。
試合を見ているとプロレスは愛にあふれていると感じてやまないのです。
おすすめですよ。