Animal Logic / Animal Logic
2004年4月30日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================
アダルト・オリエンテッド・ロック系はあまり聴かないが、このアルバム『Animal Logic』はジャケットが気に入り、それにメンバーの凄さで、ついつい衝動買いしてしまった。
メンバーは元ポリスで千手観音菩薩的に手数が多いドラマーのスチュワート・コープランド、そしてチック・コリアとリターン・トゥ・フォーエヴァーで名を馳せたスラップベースの達人、スタンリー・クラーク、そしてヴォーカルのデボラ・ホーランドの三人。唯一この女性ヴォーカリスト、デボラ・ホーランドだけが当時無名だった。
ポリス・ファンとフュージョン・ファンが飛びつきそうなメンパー構成だ。おまけに元イエスのギタリスト、スティーブ・ハウも2曲に参加してるのだから、なかなか興味深いアルバムだ。
淀んだアクの無い、無菌状態的な澄んだ曲ばかりで少し物足りなさもあるが、さすがにコープランドとクラークがリズムを仕切っているだけあって、そのサクサクした歯ごたえは良しとしよう。それに女性ヴォーカルもすっきりしていて、食べ物に例えると、さっぱりしたドレッシングで頂く有機野菜のお上品なサラダとでも言うべきか。
それにしてもお上手ですな、この三人組は。
ちなみに山田詠美は1996年に同名の小説で泉鏡花賞を受賞するが、このアルバムとは無関係。
関係ないけどスチュワート・コープランドとピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズはロック界を代表する馬面だなぁ。