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David Bowie / Aladdin Sane

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Aladdin Sane / 1973

2004年5月20日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================

デヴィッド・ボウイの1枚といえば『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and The Spiders From Mars / ジギー・スターダスト』だろう。

アルバム全体の整合性やジギーというキャラクターの設定、夜のロンドンの場末の雰囲気を見事に捉えたジャケットの出来、そして今は存在しない毛皮屋「K.WEST」の看板の意味(ケーウエスト=クエスト=Quest=探し求める)も深読みできるし、このアルバムを褒めちぎる要素は山ほどある。

しかし名作の誉れ高い『The Rise and Fall of ... / ジギー...』の翌年にリリースされた『Aladdin Sane / アラジン・セイン』を選んだのには理由がある。

グラム・ロックの持つ批判性なんかあまり信用していないが、この時期がメッセンジャーとしての変身ボウイのピークではないだろうかと思うからだ。

山本寛斎がデザインしたド派手なコスチュームを身に纏い、人間臭さを封印していたボウイだが、ロックのロックらしさは封印しなかった。そしてロックらしいロックをバックに自らが構築した世界とメッセージを発信した。

ここでは朋友ミック・ロンソン(guitar)とのコラボレーションも完璧で、ノリのいいロックナンバーが満載されている。

ローリング・ストーンズの名曲 《Let's Spend The Night Together》以外は全てボウイのオリジナルだが、不思議な事に、このアルバム全体の雰囲気はとてもストーンズっぽい。

顔にペイントを施し、目をつぶるボウイがの写真がジャケットに使われている。中性的というか、無性的なその姿こそ地球へやってきたZiggy Stardustそのものだ。

And More...

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The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars

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