Kinks, the / You Really Got Me
2004年6月20日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================
とにかく耳にキンキンくるキンキー・サウンドだ。
兄レイと弟デイヴのデイヴィス兄弟により結成されたキンクスはR&B色の強いバンドだった。そんな彼らが放った最初で最大のヒットが《You Really Got Me》だ。
ガガガガガ~ンの伝説的なギター・リフから始まるワイルドで歪んだ曲はロック界の世界遺産的名曲。ハードロックとメタルの礎のような一曲だ。
今でもこのリフを聴く度に唸るのだから、当時のロック界に与えた衝撃は凄まじかっただろう。ひょっとすると、若い世代(?)には1978年のヴァン・ヘイレンのカバーの方が知られていかもしれない・・・。
エッジの効いたキンキー・サウンドで名をあげたキンクスも1966年の『Face to Face / フェイス・トゥ・フェイス』辺りから内省的で社会風刺の効いたアルバムを作り出す。
当時のロックシーンはサイケデリックなサウンドが幅を利かせ始めた時期だが、キンクスはその影響を受けなかった珍しいバンドだ。
68年にリリースした『The Village Green Preservation Society / ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』は地味な英国風味溢れるコンセプト・アルバム。
その後も『Lola Versus Powerman And The Moneygoround : Part 1 / ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦』のような秀作をリリースするが、へそ曲がり(?)なキンクスは当時のブームと正反対の方向に進んだためか、商業的な成功を得ることは出来なかった。
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