T.Rex / Electric Warrior
2004年7月20日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================
ティラノザウルス・レックスというバンドがあった。
マーク・ボランが率いるそのバンドは、ブリテッシュ・トラッドに中近東・インド風味を加えた奇妙なフォーク・ロック系のバンドだった。カルト的な人気は得たが、あまり売れなかったのでマークはバンドにベースとドラムを加え、そしてバンド名をT・レックスと改めて再出発することにした。
ド派手なコスチュームに着替えたマーク・ボランは、一躍グラム・ロックのスターとなり、T・レックスは、デヴィッド・ボウイやロキシー・ミュージックと共に、1970年前半のロンドンを象徴するバンドとなった。
呟くようなヴォーカル、安っぽい機械仕掛けのようなサウンドで響き渡るシンプルなロックン・ロールがT・レックス最大の魅力で、そのスタイルは “ボラン・ブギー” と呼ばれた。そんな彼らが一番輝いていたのが本作『Electric Warrior / 電気の武者』と『the slider / ザ・スライダー』をリリースした頃だった。
映画『トイ・ストーリー』ではないが、夜中に子供のオモチャ達が勝手にロックを演奏したら、多分こんな感じになるのではないだろうか？
名曲《Jeepstar》は今でも大好きなナンバー。
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