Jeff Beck / Beck-Ola
2004年6月10日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================
ジェフ・ベックはグループを作っては解散するという悪癖をもっている。
このアルバムを録音した第1期ジェフ・ベック・グループも本作後、見事(?)に解散した。ヴォーカルがロッド・スチュワート、ベースがロン・ウッド、そしてピアノはニッキー・ホプキンスという、なかなか豪華なメンバーだった。
一般的には第1期ジェフ・ベック・グループ時代に録音された2枚のアルバムの中では1968年に収録された『Truth / トゥルース』の方が評価が高い。しかしこの作品『Beck-Ola / ベック・オラ』も捨てがたい。
荒削りでノリのいいハードロック・テイストの曲が多数収録されているが、その中で名ピアニスト、ニッキー・ホプキンスのメロウなナンバー、《Girl from Mill Valley》は異色だ。しかしいい曲なんだなぁ、これが。
巨大な緑のリンゴが部屋いっぱいに描かれているルネ・マグリットの「リスニング・ルーム(原題:La Chambre d'Écoute)」を使ったジャケットも洒落ている。
緑のリンゴは部屋中に鳴り響くヘヴィーなロック・サウンドを象徴しているのだろうか? それともビートルズが1968年に設立したアップル・レコードのパロディか?
このグループ解散後、 ロッド・スチュワートとロン・ウッドはフェイセスで活躍。その後ロッドはソロ活動に移り、大ブレイク。一方ロンはローリング・ストーンズに参加する。
もしジェフ・ベックにバンド解散癖が無ければ、この二人の将来はどうなっていただろうか?
And More...
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