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Faces / A Nod Is As Good As a Wink... to a Blind Horse

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A Nod Is As Good As a Wink... to a Blind Horse / 1971

2004年5月30日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================

フェイセズの前身はスモール・フェイセス。

中心メンバーだったスティーヴ・マリオットが突然脱退してしまったので、ジェフ・ベック・グループにいたロッド・スチュワート、ロン・ウッドを加えて、バンド名も一新し、フェイセズがとして1969年から活動を始めた。

真相は判らないが、フェイセズはジェフ・ベックの「すぐにバンドを解散する悪癖」症候群(?)が生み出したバンドかもしれない。

それとも困っていたスモール・フェイセスの面々を助けようとしたロッド・スチュワートとロン・ウッドの「ロック渡世の義侠心的男気」症候群(?)が生み出したバンドかもしれない。

真相は藪の中・・・。

マリオットがいたころのスモール・フェイセスは、R&Bの臭いがプンプンする黒っぽいサウンドが売りのモッズ系バンドだったが、マリオットが去った後のフェイセズはルーズでラフな能天気(?)ロックが売りのバンドに変身した。

フェイセズのメンバーは酒がめっぽう強く、酔いどれバンドだったので、この辺りもサウンドに影響したのかもしれない。

さて、アルバムタイトルの『A Nod Is As Good As a Wink... to a Blind Horse / 馬の耳に念仏』だが、これはなかなか意味深だ。

「ロックの楽しさが分からんヤツは、聴いてもしょ〜がねぇ〜よぉ〜!」とでも言いたいのだろうか?

確かに明かるく、カラっとしたノリのいいナンバーがたっぷり詰まった、ロックの楽しさ満載のアルバムだ。

荒削りなロン・ウッドのギター、ホンキートンク風のイアン・マクレガンのピアノをバックにロッド・スチュワートのハスキーヴォイスが冴えわたる。そしてリズムを支えるのは、渋く跳ねるロニー・レーンのベースとケニー・ジョーンズのドカスカしたロックバンドのドラムらしいドラム。

フェイセズ最大のヒット曲《Stay with Me》なんかを聴いていると、「ロックはこれでいいんだよぉ~!!!」と思わず言いたくなる。

ロニー・レーンが切々と歌い上げる《Debris》はメロウでカントリー風の一曲。これが実にいい。この曲はレコードではB面の1曲目で、A面最後を飾る、怒涛の《Stay with Me》の後の箸休めとして、絶妙な効果を発揮し、尚更カッコ よく響く。

超一流メンバーが結集した、超B級ロックバンドによる、超娯楽ロックアルバム。

And More...

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Ooh La La

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