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Rod Stewart / Every Picture Tells A Story

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Every Picture Tells A Story / 1971

2004年7月10日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================

ロッド・スチュワートの名前がロック界に知れ渡ったのは第一期ジェフ・ベック・グループに参加してからだ。

だが親分ジェフ・ベックのグループ解散癖のお陰で、第一期ジェフ・ベック・グループはあえなく解散する。そしてべースを弾いていたロン・ウッドとロッド・スチュワートはスティーブ・マリ オットが抜けて困っていたスモール・フェイセスに合流する。

新参者にもかかわらず、バンド内でロンとロッドがでかいツラをするようになったのか、グループ名から”スモール”の一文字が消えて、フェイセスとなり、ここからロッドの大冒険が始まる・・・。

フェイセスに在籍しながらもフェイセスのメンバーをバックに従えて、不思議なソロ活動をしていた頃のロッド・スチュワートが一番好きだ。

この頃からロッドは、ブルースやフォーク、トラッド系などを咀嚼・消化・吸収・骨肉化しながら、ハードロックの枠組みを超えた独自のスタイルを築き始める。

このアルバムの前にリリースされた『Gasoline Alley / ガソリン・アレイ』も捨てがたい。しかしリンディスファーンのマンドリン・プレイヤーが参加し、トラッドな味わいのある本作を選ぼう。

ロッド・スチュワートは決して美声とはいえないが、そのハスキーで枯れたヴォーカルは不思議とトラッド系の曲とよく合う。気の合う仲間たちと、リラックスした雰囲気の中で、のびのびと歌うロッドが楽しめるアルバムだ。

ヒットした《Maggie May》はいつ聴いても最高だ。それに色鉛筆で描いたようなレトロな感じのジャケット・デザインも優れもの。

その後、1975年にロッドは大西洋をひょいと渡り、アメリカで『Atlantic Crossing / アトランティック・クロッシング』を制作する。この辺りから、ロッドの人気は爆発した。

And More...

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Gasoline Alley
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Atlantic Crossing

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