John Mayall / Blues Breakers With Eric Clapton
2004年6月10日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================
ジョン・メイオールが率いるブルース・ブレイカーズは、アレクシス・コーナーのブルース・インコーポレイテッドと共に、イギリスのブルース・ロックの重鎮的存在だ。
ブルースブレイカーズは1962年に結成された。1965年、ブルースロックが流行り始めていた頃、丁度タイミング良く(?)ヤードバーズを脱退したばかりのエリック・クラプトンがバンドに合流したのだから大変だ。このロンドン・ロック界の人事移動でバンドもクラプトンもメイオールも一躍名を上げた。
ブルースブレイカーズは「メイオール学校・ブルース専門コース」みたいなもので、クラプトンが辞めた後もピーター・グリーン(フリートウッド・マック)やミック・テイラー(ローリング・ストーンズ)らのギタリストを輩出した。
さて、このアルバムに収録されている曲は、未だブールスの形を微妙に保っているが、次に訪れるハード・ロックの夜明けのようなサウンドだ。
オーティス・ラッシュやフレディ・キングの曲を、キュイ~~ンと伸びて、ギュイ~~ンと歪むノイジーなギターで弾きたおすクラプトン。
この頃にロンドンの街中に「Clapton is GOD」の落書きが現れ、クラプトンは「ギターの神」と呼ばれるようになったそうだ。確かにこんなギターを弾いているクラプトンならOKだ。
このアルバムは60年代後半のブルース・ロック・ギターのプロトタイプであり、教本みたいなものだ。
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