インステップキック
意外と習得に難しいインステップキック、特にジュニア、ジュニアユースで教えるのは結構大変だと思います。なぜならこれはほとんど感覚的に近いもので人によってかなり差があります。足首の硬さとかも影響すると思います。しかし、習得すればかなり武器にはなります。ユース年代ではしっかりインステップ蹴れるというのはプレーする上で大切になってきます。
キックのポイント
1 軸足
2 当てるポイント
3 バックスイング
4 フォロースルー
5 上半身の使い方
1 軸足
つま先の方向→蹴る方向を向いているか?
踏み込み→軸足の踏み込みは足の裏で捉えているか?つま先やかかとの部分だけに体重を乗せてしまうと不安定なキックになり転ぶ原因にもなります。自分の場合はかかとから入って足の裏全体で力を入れるようにしています。このほうが蹴った後にスムーズに次の動き出しができます。同時にフォロースルーで次の一歩目を出すのに良いと思います。
軸足の位置
ステップ(軸足の入り方)
横から見た軸足の位置
2 当てるポイント
ボールに対して当てるポイントが違うとボールの弾道だったり質に大きく影響してきます。大きく分けて上、真ん中、下とあります。
・やや上
ボールの中心よりやや上ポイントのところをけると低い弾道のインステップキックができます。また早く、強くボール転がせたいときにはインサイドキックより強くけれるので有効です。よくディフェンス時のビルドアップ時に使う回数が多いと思います。ビルドアップ時にはボールが緩かったり球が遅いとプレスを受けたり、ギャップを作れず相手ディフェンスのスライドが間に合ってしまい、縦にボール入れづらくなります。またシュートにも有効です。
・中芯
ボールの中芯のポイントを蹴るとボールを浮かせることができます。イメージとしては膝から胸あたりの高さがコントロール出来ます。※蹴る強さによって変化します。このキックは基本となるキックで一番最初に習得したほうが良いと思います。ボールの芯を捉える感覚は大切です。よくシュートが重いなんて言われることがあると思いますが、シュートが重いのはパワーではなくボールの中芯をしっかり捉えて蹴れている証拠です。足の筋力があまり無くてもボールの芯を捉えて蹴れれば強いキックは可能です。
・やや下
ボールの下のポイントを蹴ると高いボール蹴れます。ロングボールで前にフィードしたい時、ゴールキック蹴る時(プレスキック)に使うことが多いです。しかし、強く蹴るので最初からこのキックを練習するのであまりお勧めはしません。特にジュニアの段階ではそんなに大きく蹴れなくてもあまり問題はないと思います。ボールの中芯を捉えるキックが出来ればこの下を蹴るキックは自然と身につくと思います。
次回に続く