◆Old Trieste(20221206)🐎
🌈当記事を見つけて下さって、ありがとうございます。
せっかくなのでシニスターミニスターの話を続けたいと思います。シニスターミニスターの父Old Triesteは種牡馬生活わずか3年で早世してしまい、産駒数は極めて希少でしたが、Silver Train(BCスプリントー米G1)を送り出すなど、良質なスピード能力を安定的に伝えていました。
本邦輸入のOld Trieste産駒はJRAで6頭が出走して4頭が勝ち上がり、"4頭全てが2勝以上"をマークしてます。マルターズヒート(フェアリーS-G3)、トーヨーエーピー(芙蓉S-OP)が出世頭で、特に前者は繁殖入り後にマルターズアポジー(重賞3勝)を輩出して成功を収めています。
存命していれば大種牡馬になっていた、とまでは断言できないものの、Old Triesteは種牡馬として高いポテンシャルを秘めていた可能性があり、直仔シニスターミニスターの日本適正,勝ち上がり率の高さはOld Trieste由来ではないでしょうか。同馬の恩恵無くしてシニスターミニスターの成功は無かったかもしれません。
シニスターミニスター自身(13戦2勝/G1・1勝)、その父Old Trieste(14戦6勝/G1・0勝)、母父The Prime Minister(8戦5勝/G1・0勝)と近い代の種牡馬はやや弱々しく、シニスターミニスターのボトムラインを遡っても競走成績の優れた牝馬や名繁殖の名前が一向に出てきません。同馬を導入すると決めた日高の関係者様に是非ともその理由を伺いたい、と思うほどブラックタイプの薄さばかりが際立ちます。
競走馬として優れた成績を残したとしても(or ブラックタイプが豪華絢爛だったとしても)種牡馬として成功するとは限らない、という事はその"逆もしかり"。シニスターミニスターの大ブレイクはまさにこの言葉を如実に表していると思います。成績が伴わない個体を手広く種牡馬入りさせることは現実的に困難ではあるものの、現役時の成績問わず競走馬の"遺伝力"を図る機会がもっと与えられたらなと。
最近のダノンバラード(G1未勝利)産駒の好調ぶりを見るにつけて、過去にも未トライなだけで仔出しが良い個体が存在したのではないか、という想いを強くします。全ての競走馬は地球史上、同一個体が存在しない完全オリジナル。可能性は無限大です。(そういえばダノンバラードはHalo3*3ですね。やっぱりHaloを出せるか勝負?)
今日はここまで。
皆様が素敵な日々を過ごせますように🙏
"過去も未来も頭の中、自分は今しか生きていない"