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目指す世界と今の自分

こんばんは。今日は今年の最終出勤日でしたので、今の仕事について振り返ります。


元々この仕事を始めたきっかけ


僕が今働いているのは看護師の人材紹介業です。もともとこの企業を選んだのは、潜在的にある求職者のやりたいを顕在化して、イキイキ働ける人を増やしたい。そんな理由でした。

大学時代、エンカレッジというキャリア支援団体で活動をしていたのですが、その時のビジョンであった「心に灯を 生き様に志を 日本に変革を」に共感して、医療の領域においてこれを実現する。そんな気持ちで現職に入ったように思います。


求職者様に寄ってしまっているという気付き


就職して、研修を終えてからは、実際に看護師様とお話をさせて頂く機会が増え、毎日毎日がむしゃらにその方の本質を引き出すために面談をしていました。その時はこれが僕たちの一番の価値なのだと思っていました。

でも、ある時先輩から豊田さんは求職者に寄ってしまっているねと言われてしまった事がありました。その時はその意味があまりよく分からなかったのですが、その後他の先輩から頂いた話で、考え方が大きく変わる事となりました。


僕らの仕事は、地域医療の未来を担っているという事


その先輩から仰っていたのは、僕たちが価値を生み出せるとしたら、それは困っている事業所が継続的に発展できる体制を作れることであるという事。

僕はその話とそれにまつわるその方のエピソードなどを聞いて、確かに今まで求職者中心で紹介の業務に取り組んでいたなと気付くことができました。

事業所はお金を出してまで人を採用したいと弊社に協力を求めてくれていて、そしてその先にはその事業所を必要とする住民の方がたくさんいらっしゃいます。

以前、ご面接に同行させていただいた精神科病院の人事の方がこんなことをお話しされていました。

「この病院はもともと精神科の単科病院だったんです。でもこの地域で、内科疾患を併発させてしまった精神疾患の患者様が、内科の病院を受診しようとすると断られてしまう事があったのです。だからそういった患者様が安心して受診できる環境を作ろう、それをきっかけにこの病院は内科病棟を併設したんです」と。

多くの医療機関は地域のニーズにこたえるために医療体制を整えています。そんな医療機関が採用に困っている、そんなときに力になることができるのが紛れもなく僕たちです。

素敵な想いをお持ちの事業所に看護師様をご紹介させていただくことにより、結果として地域の医療を守ることになる。そこから看護師様のニーズを引き出すのは勿論ですが、地域起点でサービスを考えるようになりました。


地域医療の未来を良いものにするには?


そんな考え方を徐々に持つことができるようになって、今の自分には圧倒的に足りない事があるという事に気づきました。それは医療における目指す未来がどんなものかが具体的に分かっていないという事です。

ホワイトカラーの転職と異なり、医療においては将来の人口予測から地域に必要な医療圏を地域医療構想というもので、明確に定められています。

つまり、僕たちは地域医療の未来を作るために、目指さなければいけない未来が決まっているのです。つまり、その未来を作るためには僕たちはどういったマッチングをしなければいけないのか?この問いに対して考え続けなければいけません。

しかしながら僕はまだそもそも自分のエリアの目指す未来がどんなものなのかがまだ具体的には理解できていません。同様に今の職場自体も全体的にそれに向けてどう戦略を作るかという段階までは来ていないように感じます。


当事者として地域医療に責任を持つ


僕たちは医療現場の最前線で働いているわけではありません。でも看護師人材紹介のトップシェアとして、間接的に地域医療の未来を明るくすることができる立場だと自負しています。

しかしながら、未来を明るくするためには前述のとおり、向かうべきゴールへの道筋が明確に見えていなかったりと、まだまだ未完成である事は間違いありません。

僕も来年はついに3年目を迎えます。これまで今の職場には、いろんな面で育てて頂き、本当に感謝しかありません。弊社がさらに社会に貢献することができるようになるためにはその未来への道筋を明確にする必要性があると思っています。僕自身もこれからはその道筋を作る側として業務に取り組み、平穏で素敵な日本の未来を作っていけたらなと思います!

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