雲取山トレラン

雲取山は2017m
✨東京の最高峰✨
今日のプランはこうなります。
■日程 日帰り/周遊
■エリア 奥多摩
■累積標高差 登り2018m、下り2189m、
■距離37km
■最低地点 鴨沢バス停 540m 
■最高地点 雲取山山頂 2017m
■日付 8月22日(土)
■気温 25度 8時半/鴨沢バス停
■天気 晴れのち雷雨


■アクセスガイド
新宿駅からJR中央線・青梅線で
1時間40分、奥多摩駅下車。
西東京バス丹波(たば)行・鴨沢西行
バスで約35分。¥630/片道
■コインロッカーが
改札を出たところに15個
更衣室もあります。

ずっとずっと来たかった山。
家から2時間で来れるのに。。。
近いようで遠い奥多摩駅。
しかし今日やっぱり近かったと
いうことを知りました。

そして、涼しい。
もうすでに自然の恩恵を受けております。

やはり山に囲まれているだけで涼しい。
都会のコンクリートジャングルとは
えらい違いだ。
いつかはこういう大自然に囲まれて
ノマド生活を送りたいですね。

はい、というわけで
今日のパートナーはランニングチームTTで
共にサブ3.5を共に目指すTさんです。
Tさんよろしくお願いします。

時間通りに奥多摩駅にバスが到着しました。
我々のほか登山客が5名。
軽装の若者が2名
おそらくハイキングでしょう。

バスは411号線青梅街道を
奥多摩湖沿いに
何個もトンネルを超えて進んでいきます。


バスに関するミニ情報ですが
留浦(とむら)行のバスに乗車したら10分
ほど歩くと鴨沢に着きます。

峰谷(みねだに)行のバスには
乗らないでくださいね。

鴨沢バス停に着きました。


東京都で唯一百名山にも
選ばれていることから
登山者にも人気がある山です。

標高1,800mを超える山は
危険も高まるので
ファーストエイドキットと
山岳保険の用意は忘れずに。

2018年にも遭難が
3件立て続けに起こっています。
登山口からわずか20分ほどの所にも
関わらずです。
滑落後
発見に至らず
死亡するケースもありますので
気を引き締めて登っていきましょう。

パートナーがいると安心ですね。
Tさんへの感謝の気持ちを忘れずに
帰ってくることを誓います。

では行ってみましょう。

集落を抜けて小袖乗越(こそでのっこし)に向かいます。
アスファルトの堅い地面をウォーミングアップがてらジョグで行くといいですね、。
緩く登っていくと登山口が見えてきました。


さぁここから始まりますよ。
小袖乗越からは植林の尾根の山腹を巻く緩い登りですが
少しずつ展望が開けてきます。

おっと。
さっそく水場を発見しました。
残念ながらちょろちょろしか
流れておらず
汲み取ることは出来ませんでした。

水場を超え
堂所下(どうどころした)まで
ジリジリ登ります。

ルートはよく踏み固められています。
ここで分岐になります。

七つ石山山頂方面と巻き石方面分岐です。
山頂には寄らずに巻き道で進みました。
2018年、滑落事故が起こっている
細い片側崖の道なので注意しましょう。

たしかに細い道と崖が続くので
気を抜いて走れません。
合流すると、ブナ坂の緩い登り。

樹林帯を抜けると
開けた尾根に出て展望がきき
走るのが楽しい区間になります。

奥多摩小屋は
「施設の老朽に伴い
利用者の安全確保が
困難なので閉鎖します」

水場もトイレも使えませんでした。

小雲取山までが
本日2度目で最後の急登。
雲取山頂までは緩やかな登りで
登頂できます。

鴨沢バス停から
ゆっくりペースで3時間ほどです。

手を使わないと登れないような場所や
転びそうな場所もなく

そこまでの急勾配でもないので
登りやすい山だと思います。

ハイカー、ランナーも多く
道もはっきり分かりやすいので

安心して登ってこれます。

山頂の手前に雲取山避難小屋がありました。
トイレもあります。
避難小屋の中には
毛布、ハンガー、アルミマットがあり
緊急時にビバークできるように
なっています。

山頂から10分程下ると雲取山荘があります。

下りは長いので水を確保していきましょう。

山荘は14時から受け付け開始。

きれいな水洗トイレがあります。

水をとったら山頂を巻いていく
道があります。
山頂経由と違って

倒木や苔むした道が広がっています。
山の様子が一変しました。

曲者がこの背丈の低い笹です。

トレイルの際に生えているので崖を隠しています。

うっかり笹を踏んだら崖を踏み抜く
可能性もあるので

十分注意してください。


僕もこの先の石尾根で

崖は踏み抜いていませんが

笹に隠れた木の根を思いっきり蹴飛ばして

足小指を負傷しております。

細いトレイル
トレイルをふさぐ倒木
深い崖

これらの連続で
登りよりも難易度が上がっています。

巻き道と山頂方面の分岐に出ました。

ダウントレイルがここから始まります。


ヘリポートを越え

ダンシングツリーとお花畑

マルバダケブキという黄色い花が

所々に咲いていました。


鴨沢バス停まで戻るのではなく、

10kmほど走る距離は
長くなりますが
奥多摩駅まで走って戻ります。

トレランは登りはきついけど
登ったぶん下りは超楽しい。

そうです、これがトレランの醍醐味です。

しかし雲行きが怪しい…

遠くでゴロゴロ聞こえます。

尾根道の雷は命の危険がありますが、

予報では1mmの雨なので

予定通り石尾根を進みます。

七つ石山の立派な石標です。

石尾根縦走路を鷹ノ巣山方面に進みます。

峰谷(みねだに)方面への分岐もでてきます。

確実に石尾根を選んで猿のように軽快に降りていきましょう。

石尾根は下りベースの極上トレイルと

山を何個も超えていく尾根道に分かれています。

行き先は同じですが走れるのは山頂を経由しない巻き道です。

しかし、橋が崩壊しているため通行止めになっているので

高丸山1733mを経由しました。

きっつい登りのわりに質素な標識です。


かなり斜度のキツイ斜面をトラバース気味に下って

この道あってんの?

とか疑問に思ってたら案の定間違えてた。


高丸山から奥多摩駅までの間

ピンクリボンが極端に少ないです。

正直何度も道あってんの?

って気持ちになっています。

そしてハイカー・ランナーも

鴨沢ルートに比べて極端に少ない。

石尾根で出会ったのはランナー二人だけでした。

倒木が道を塞いでますが

道は続いています。


しかしピンクリボンなし。

これが不安を掻き立てる。

さらに雷鳴が近づいてきてる。

ガスがでてくる。

不安要素がどんどん出てきます。

山の天気は変わりやすい。

日陰名栗峰(ひかげなぐりみね)
に着きました。


そして鷹ノ巣山避難小屋です。


怖い感じのトイレがあります。

扉が閉まると真っ暗です。

200m下ったところに
水場があるそうですが

涼しくて水が減っていなかったので
取りに行きませんでした。

雷が遠くに行ってくれることを祈りながら
小休止をとります。
時間は15時15分。

日の入りまで3時間はあって余裕だと
この時点では思っていましたが
ここから3時間ぼくらは
みっちり走り続けます。


ちなみに南へ下る榧ノ木(かやのき)尾根はエスケープルートとして使える。

もし足が残っていなかったら

ここを下って倉戸口のバス停から
奥多摩駅へ戻れる。

ただ、廃道が多いので道迷いも
多発しているらしいです。


小雨がぱらついてきた。

ここから杉林の九十九折の下りに入る。

背の高い杉林が雨を防いでくれている。

サーッと雨の降る音だけが聞こえてくる。

次第に雨脚は強くなる。

よりによってこんなテクニカルなコースで

雨に降られるとは運がない。

雷もピシャついてきていた。

そしてこのタイミングで
まさかの道迷いをしてしまったため
ここから先は写真を撮る余裕が
一切なくなりました。


進行できる道が分からなくなり

四方を杉林に囲まれ

小雨は雷雨に変わり風が吹く。

天気はリアルタイムで悪化して

僕たちは体温を一気に奪われた。

スマホに入ってる地図は

雨に濡れて使い物にならず

日の入まであと1時間の

薄暗いトレイル。


たった数分間なのに

あの場所で感じた不安が

1番の思い出になってしまいました。


雨でトレイルは一気に悪路になり

細心の注意を払って

来た道を戻っていく。


杉林を抜けるまで気の抜けない

緊迫したランになってしまいました。


そして抜けた頃に雨が止む。

狙い撃ちされたように

色々なことが一気に起こりました。


山を抜け民家が見えたときの
安心感は半端なかったです。

ただそこから林道を下って
奥多摩駅まで2.3km。

地味に長いロードでした。


石尾根縦走は楽しく下れるコースですが

道標が極端に少ない。

これがネックになります。

山頂の石標を立派にするのも大事ですが

道標がしっかりしている方がありがたい。


スタートから約9時間、37km。


汗と雨と泥でべとべとになって
満喫した後は温泉でリフレッシュ。

奥多摩は温泉街でもあるので
温泉旅館がたくさんある。

日帰り温泉をやってる旅館もあるのだが

大体夕方までなのでもえぎの湯へ。


奥多摩駅より徒歩10分

大人¥850

定休日 月曜

営業時間 4~11月 10:00~20:00
(19時最終受付)

https://www.okutamas.co.jp/moegi/


日本最古の地層から
湧き出てるみたいです。

露天風呂もあり多摩川の清流と
奥多摩の山なみを眺めながら

ゆったりくつろぎましょう。

トレラン後の温泉は極上の癒しを与えると同時に

疲れた筋肉の回復を早めます。

水風呂がなかったのが残念ですが

露天風呂もあってよかったです。


こじんまりとした飲食店が

並ぶ通りがあるのですが

どこの店舗も地元の方でいっぱいになっており

かつ、ラストオーダー19時半とか

早めのクローズになるみたいなので

食事は立川でとりました。


はじめてきた奥多摩駅でしたが

スポーツ、癒し、アクセス。

どれも快適で満足して遊び果てることができました。


今回用意した水は2.5リットル+経口補水液0.5L。

今回は涼しかったのでこれだけで足りました。

雲取は水場が豊富なので水を切らす心配がありません。

雲取山頂で水が取れるのは嬉しいですね。


三ノ木戸山(さぬきどやま)
1177mらへんで

道迷いをしたのですが

今回はレポートできないので

また次回、改めてチャレンジしたときに

しっかりやらせて頂きたいと思います。


というわけで、今回の旅でした。


お読みいただきありがとうございました。

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