火山大国日本の山をはしる
どうもこんにちは!だいすけです。
今回はランナーさんも
ハイカーさんも
活火山を登りたい人に
向けてです。

安全に下山するための
マインドセットについて
書いていこうと思います。
登山ブームと
マラソンブームが
合わさって
トレランを楽しむ方も増加傾向です。
やっとの思いで辿り着いた山頂は
意外とたくさんの人で
賑わっているかもしれません。
朝から登ってきて
お昼頃についたとします。
ついたぞ!
イェイ!

てなった瞬間
「パーン」
音が響きわたり
突然目の前におおきな
黒い雲のような
煙のような何かが
モクモクと目の前に。

あなたの周囲には
ランチを食べてる登山者が
多数います。

写真を撮ってる人もいます。
立ったまま煙を眺めてる人も。
上昇してた黒いモクモクは
急に方向を変えて
雪崩のように迫ってきました。
あっという間に
自分の手も見えないくらい
真っ暗になり
噴石の塊が降り注いできます。
熱風と冷風が
交互に襲い雷鳴も響いている。
この間わずか4分。
気がつくと
膝の下まで火山灰が積もり
周囲には倒れ
て全く動かない人。
頭から出血してる人。
泣き叫ぶ声。
「生きてるか」
と確認し合う声が聞こえる。
足が不自然に折れ曲がり
大量に出血して
痛い痛いと呻き声を上げる人。
目の前で逃げ遅れた人が倒れ
火山灰に埋もれていくのを
ただじっと見ていることしかできない。
「最後にお母さんと話したい」
と訴える人。
電話をかけて
「ごめんね、ありがとう」
と伝えて息絶える人。
仲間の一人は
「無事なあなただけでも
下山するように」
と言われ
やむなくその場から離れて
下山していきました。
2014年9月27日午前11時52分
長野県御嶽山の大噴火

ヤマケイ新書 ドキュメント御嶽山大噴火【電子書籍】[ 山と溪谷社編 ]
わずか数分間の出来事です。
まずはマインドを身につけよう
山に行くにあたって
重要なマインドセット。
必要ないと思っている方も
多いと思います。
しかし初心者の方や
これから山に行く機会を
増やしたいと思っている方に
重要なものになります。
マインドセットとは
簡単にいえば
気持ちの持ち方や姿勢のこと。
携帯電波が繋がる山もあれば
繋がらない山もあります。
世界っていうの
が携帯の電波が届く場所なんだって
漠然と思っているのなら
山は異世界になるのかもしれません。

命を懸けて危険な場所に
遊びに行く訳ですから
真剣に遊ばないといけませんね。
なぜこのマインドセットが重要なのか。
最初に述べさせて頂くと
「山に行くこと」は
自分主体で行動していくもの
だからです。
というのも山に行くなら
自分の身は自分で守れるように
しておかないと
誰かに助けてもらうことになります。
そこに誰もいなかったらどうなってしまうのでしょうか…
初心者がスルーする壁

トレランは始めやすいスポーツです。
電車の駅を降りたら
すぐそこに登山口!
手軽に自然を満喫できますね。
山の近くの駅は
週末たくさんの登山客で賑わいます。

話しをしなくても
目的は山に行くことだって
格好を見れば分かるから
行き先は違っていても
安心感が生まれるでしょう。
ぶっちゃけ僕自身
小さい頃に親に連れてってもらった
山の記憶があるので
山にすんなり入っていけました。

そして少しずつ
自分の行動範囲を広げていき
ある時道に迷って
焦りまくったことがあります。
気づいた時には周りを
木に囲まれていました。

嘘のようですが
本当にあの時走ってる道が
「道」に見えていたんです。
そして何かをきっかけに
その道だと思っていた道が
突然消えたんです!?(笑)
まぁ今となっては
この時にたくさんの失敗をしたから
経験値となっている訳ですが。
今思えば僕自身は
トレランを始めた頃
何も考えずにただ山に突っ込んでいき

何事もなく帰ってきて
風呂に入ってビールをのむ休日を
満喫してました。
何がダメだったのか。
なぜあんなことが起こったのかなんて
これっぽっちも考えず
なんの反省も持たないから
いつも同じ失敗を繰り返していました。

マインドセットがしっかりしていれば
もっと違う視点で
山を走ることが出来きていたのかなと
今更ながら考えます。
だからこそ
再起不能の大ケガをしなかったことが
不幸中の幸いだと
考えずにはいられません。
どんな世界でも
自己流で
何かに取り組んでいった場合
試行錯誤を繰り返し
いくら効率を考えて立ち回っても
モノにするまで
遠回りしてしまいます。

しかし
道標になるような
経験談・体験談を知っておくだけでも
脳内に何が危険なのか
教えておくことが出来ます。
トレランもそれとおなじで
危険を回避するためには
危機一髪な貴重な体験をした人の
情報をシェアしておきましょう。
「そんな危険な場所いかねぇし」
「私は大丈夫」
その通りです。
それはごもっともなのですが
ポイントは誰もわざわざ
自ら進んで危険な場所に
身を置きにいかないということ。

気が付いたときには
危険地帯に片足突っ込んでいるって
ケースがほとんどです。
そのとき動けるか動けないかは
あなたの経験値次第です。
あなたは山を走っていて
危険が迫っていることに
気が付くことができますか?
トレイルランナーが近くにいれば
その人に聞くのが手っ取り早い。
僕のように
周りに頼れる人がいなければ
ネット上でこの人は!
ピンときた人に聞くのがよし。
こうやって
山に潜む危険を知っていけば
いいのです。
動ける身体は
そのあとに作りましょう。
まずは何が危険なのか知ることです。
知っていればあなたは
大切な人を守ることができる
かもしれません。

近所の山を制覇していくと
いつかは3000m級の山や海外の山にも
挑戦したくなります。


そのときにアタフタしないように
今のうちからたくさんの経験を
踏んでおきましょう。
まずは近所の山にいき
そこで
何をしたら危険になれるのか。
民家の裏庭に出たらダメですよ。
そこが山なら
あなたはすでに木に囲まれています。
つまり正しいルートを見失い
道に迷っています。
あえて道に迷う練習をしておくのは
迷ったときの気持ちを知る
のに効果的です。
まとめ
今回はトレイルランニングを
始めるにあたっての
リスク回避についてのマインドを
お話ししました。
大切なのは
山の危険はとても身近にある
危険を自力で回避できる知恵をつける
危険な体験談を知って自分ならどうするかシミュレーションする
このマインドがしっかりしていれば
技術なんかなくても
十分に山を楽しむことが出来ます。
今回は以上です。ではまた!
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