ときのそら後夜祭レポート
みんながいて、私はステージに立ってる。だからこれはライブなんです（ときのそら）
2020年6月14日、ときのそらの1ヶ月遅れの誕生日ライブが行われた。2020年5月15日に20歳になった彼女だが、スタジオが使えない関係で誕生日ライブが1ヶ月延期になっていた。
しかし1ヶ月待ったかいは十二分にあった。今回はホロライブの技術の粋を集めたバーチャルライブのレポートをお届けする。ライブのアーカイブは残っているので、VTuberのライブに興味がある人は強く視聴を推奨する。
1.太陽系デスコ
開幕は「太陽系デスコ」。2020年6月14日現在、ときのそらチャンネルで一番の再生数を誇る曲だ。Dream!衣装と呼ばれるライブ衣装に身を包んだときのそらがステージに現れたとき、最高のライブの始まりを確信した。このキーの高い曲を原キーで歌い上げる歌唱力は健在で、今日も心地よい高音を聴かせてくれた。
そしてステージに立つときのそらだけでなく、そのステージ自体にも目を見はるクオリティだった。観客席の様子はアリーナを思わせる広さで、サイリウムの青は海を思わせる美しさだった。ときのそらの影やステージ上の鏡面処理などもしっかり表現されており、バーチャルライブにも関わらず実在性はとても高かった。
2.Dream☆Story
2曲目は「Dream☆Story」。ときのそらの名刺代わりの曲と言われている。可愛く元気なアイドルをイメージさせる曲で「ときのそらだよ！」とコールを入れるのが楽しい曲だ。2020年1月24日に行われたhololive 1st fes. ノンストップ・ストーリーでは「ホロライブだよ！」とコールを入れるなど、ライブによってアレンジするのも楽しい。
またこの曲はときのそらの友人4名がコーラスで参加しており、いつかこの5人でDream☆Storyを歌う姿を見てみたいと願っている。
そして一旦水分補給をし、今日のステージの凄さについて語りつつ記念撮影を行った。いつかリアルライブでみんなでこういう写真を撮れる日が待ち遠しい。
3.インスタントヘヴン
3曲名は「インスタントヘヴン」。20歳の誕生日を記念して登場したヴィラン風の「よるのそら」と1人2役で歌って踊る姿は、まさにバーチャルならではの表現だった。いいね！いいね！と楽しそうに踊る姿はとても1人だけの動きとは思えなかった。こういった1人2役や衣装の早着替えなど、生身では難しい表現ができるのはバーチャルの強みだろう。
1人2役から1人に戻ったあと、彼女は「みんながいて、私はステージに立ってる。だからこれはライブなんです」と語った。
言ってしまえば、バーチャルライブは家で視聴しているためリアルライブと同じではない。ライブハウスのように人は大勢いないし、大声を上げたり腕を大きく振ることもできない。
だがこのバーチャルライブを視聴し終えた後の満足感はリアルライブに引けを取らないものだった。それは彼女が画面を通してでも伝わるほどの想いとパフォーマンスを見せてくれたからだと思う。
4.ベノム
4曲目はベノム。今回の選曲は盛り上がる曲を選んだとのことで、その中でもこの曲は格好いい曲にあたる。普段ふわふわしているイメージの強いときのそらとはギャップを感じさせる歌となっている。歌だけでなく振り付けや客席への煽りも力強いものになっており、リアル会場にいたら間違いなく客席の温度が上がったはずだ。
5.青空のシンフォニー
5曲目は「青空のシンフォニー」。20歳を記念して発売されたときのそらが作詞作曲した曲だ。今回は1番のみの披露となったが、ずっとファンと一緒に歩きたいという想いが込められた彼女らしい歌だと思う。
公式でコール動画も上がっているため、コメントの一体感も高かった。こちらもいつかリアルライブの会場全員でコールを入れたい。
そして青空のシンフォニーはまだ豪華特典セットが購入可能なので、購入していない人はぜひ購入して欲しい。
最後の曲を歌う前の最後のMCでは、今回のライブステージが凄いこと、ホロライブの他のメンバーにもこのステージを使って欲しいこと、昔はライブをして100人も来てくれたら凄いことだったことなどが語られ、支えてくれるファンへの感謝の言葉が述べられた。
そして自分の所に来たら安らぐと思ってもらえるような人になりたいことが語られ、これからもホロプロをよろしくお願いします、という言葉で締められた。
ときのそらは昔からママと呼ばれることがあったが、彼女のファンや周囲の人に対する高いホスピタリティは強烈な個性だと私は思う。ホロライブの後輩だけでなく、企業や個人を超えて多くのVTuberから彼女が慕われているのは、この個性故だろう。
6.Shiny Smily Story
最後はホロライブ公式曲第1弾「Shiny Smily Story」。もう何度聴いたかわからないおなじみの曲でコールも体が覚えている。ホロライブのアイドル達の輝く姿を背にしながら、その先頭をゆっくり走ってきたときのそらが歌う姿はとても眩しく、これからもホロライブは止まらないということを予感させた。
まとめ
ホロライブのバーチャルライブの技術力の高さと、ときのそらのパフォーマンス能力の高さを体験できるライブだった。
ときのそらの振り付けやステージ上を所狭しと動き回る姿は、やはりライブパフォーマンスは全身で行うものだと実感させてくれた。そしてその動きをしっかりと映像として表現できたのは、これまでホロライブが積み重ねてきた技術力のなせる業だろう。
今後このステージでホロライブのメンバーがライブやコラボをするだろう。その時、彼ら彼女らがどんな光景を見せてくれるのか私は楽しみで仕方ない。
ときのそら後夜祭セットリスト
1.太陽系デスコ
2.Dream☆Story
3.インスタントヘヴン
4.ベノム
5.青空のシンフォニー
6.Shiny Smily Story