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魔法使いのメンティ「ロマンの社会的実装」

僕が所属するピクシーダストテクノロジーズは、落合陽一(以下「落合さん」)の会社だ。

落合さんと仕事をしていることが知れると、いつも聞かれる質問がある。
「落合さんと普段どんな話をしてるのか?」

その度に思い返す。
「そういえばどんな話したっけ?」

「魔法使いのメンティ」

「ロマンの社会的実装」

これは、2017年当時、創業一期目のピクシーダストテクノロジーズの顧問弁理士だった僕に落合さんが掛けた言葉であり、僕の背中をピクシーダストテクノロジーズへのジョインに向けて押した言葉でもある。

ピクシーダストテクノロジーズは、落合さん(CEO)と村上さん(COO)の共同代表を筆頭とする会社だ。
村上さんは、落合さんに負けず劣らずの切れ者で、この2人の会話についていくには、脳内ブースト(界王拳やギアフォースの類の時限性シフトアップ)が必要だ。

あるとき、落合さん&村上さんとお酒を飲んでいたときの話。

2人が「日本のR&Dにはまだまだ成長余力があるはずだ。俺たち(落合さん&村上さん)のような組合せを量産できれば、日本のR&Dを変えられる。それを目指そう!」という趣旨の発言をした。

「ん?」
「お前らみたいな組合せ?」
「それを量産するだと!?」

その発言に対して、多少お酒が入っていた僕は、瞬間的に脳内ブーストモードに入り、かつ、歯車がゆっくり噛み合った感覚を覚えた瞬間こう叫んだ。

「お前らアホか!」

落合さんと村上さんは、ソロでもかなりの傑物だ。

そんな人物を1人ならず、2人も複製し、マッチングさせ、さらにそれを再現するなんて、夢見るんじゃないよ。
自分でやれ、自分で!
俺が助けてやる!!

なんて流れだった(と思うw)。

そんな僕に向けて、落合さんが後日、自著をプレゼントしてくれたときに表紙に直筆のメッセージを書いてくれた。

そのメッセージが冒頭のものだ。

「ロマンの社会的実装」

落合さんの直筆サイン

「ロマンを社会に拡げる」・・・か。
悪くない。

当時、わずか半年程度の付き合いでしかなかったが、「落合さん、人をよく見ているな(一見興味なさそうな顔してんのに・・・)」と思った。

僕は、この言葉が彼の僕に対する評価であり期待である、と受け止めている。

そして、この記事を書いている今日もまだ、彼の会社で仕事する。

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