あの人と僕 3 最終話
ちょこちょこ番組に出てもらうと言われたのに毎週土曜スタジオに行き、成子坂さんのアシスタント的な役割を与えられた。
毎週、敬太郎さんに会える事が本当に嬉しかった。
本当に刺激的だった。
あの人はとにかくそこに居ない人だった。
僕や周りの人達とは全く違う所で生きていた印象だった。
カメラの回ってないところで喋っていると、急にニヤニヤしだしたと思ったら真剣な顔になりグッと考え出す。
そして何もなかったかの様に会話に戻ってくる。
印象に残ってるのは、出会って何年か経ち、僕も東京に上京した後、8月の暑い日、自宅に遊びに行き部屋で何気ない会話をしてた時。
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