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物理療法の作用機序


我々理学療法士は痛みに直接アプローチできているのでしょうか?私はそうは思いません。
物理療法の作用機序は、多く言われています。
・炎症制御による侵害刺激の抑制
・浮腫の軽減による組織圧低下
・末梢神経伝達速度の低下に伴う脊髄障害受容ニューロンの抑制
・非侵害ニューロンの興奮に伴う脊髄障害受容ニューロンの抑制
・痛みの悪循環の遮断
我々、理学療法士は、理学療法(前回話したように物理療法を実際扱うPTが少ないのでここでは徒手や運動療法を指す)を展開することによって疼痛発生部位へのメカニカルストレスを軽減することによって疼痛を動作等で感じにくくさせていると考えています。
疼痛は、神経によって大脳へ伝達されます。
神経や伝達物質のコントロールが大切で、疼痛生理学を理解しアプローチをする事で疼痛をコントロールすることができます。
急性期で動かしただけでも痛いような人に、安静で固定したら…関節の拘縮が始まります。拘縮を作らないように、改善したい我々が拘縮を作ってしまいます。
物理療法を用いて疼痛を軽減させて可能な範囲が広がり、動かす量が増えたら…拘縮予防にもなり患者のADLも向上してWin-winですよね?
疼痛に直接働きかけることが出来る物理療法の勉強をこれからしていきたいと考えています。

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