真実の瞬間(MOT)
マーケター初心者のダーイシです。
今日はMOTという概念について書いていきたいと思います。
※今回のテーマはちょっとロマンチックです。
MOTって?
MOTとは
Moment of Truth(真実の瞬間)
の略です。
これは消費行動における重要な顧客接点及びその瞬間を意味しています。
スカンジナビア航空のCEOだったヤン・カールソン氏が会社を立て直すために顧客サービスを見直した時の概念です。
年に1,000万人の旅客が飛行機に乗ると、乗務員と約5秒ずつ接する機会があるとつかみました。
その短い機会の中で競合他社と異なるブランド体験を提供できれば、明確な差別化ができると判断しました。
お客様と接するこの瞬間を「真実の瞬間」と呼んだことから始まっています。
これがきっかけとなって“ブランドが消費者の意思決定に影響を及ぼす接点”の議論が始まったそうです。
冒頭ロマンチックと書いたのは、一目惚れという言葉がありますが、製品やサービスに対しても
瞬間的に決めているという点です。
FMOTとSMOT
2004年にはP&Gがこの「真実の瞬間」の概念を捉えなおしました。
※ちなみにP&Gはマーケティング界隈では超有名な企業さんです。修行させてほしい…。
その概念とは、
お客様は店頭の棚の前に立った瞬間の3~7秒の間に製品の購入を決定し、更に家で使用する瞬間にその製品を再び購入するかどうかを決めている
というものです。
店頭で購入を決める意思決定をする瞬間を
FMOT(First Moment of Truth)
製品を使いリピートを決める瞬間を
SMOT(Second Moment of Truth)
と定義しています。
ここで大事なのは、一目惚れだけでは定義しきれない概念が出てきたということです。
店頭で瞬間的に決めて、使ってみたら「あっ、やっぱり違うわ!!」となるかどうかは瞬間的なんですね。
ZMOT
これはGoogleがFMOTの前には「Zero Moment of Truth」が存在すると提唱したものです。
お客様はお見せに行く前にネット検索をし、商品のレビューを閲覧するようになりました。
そのため店頭で商品を触れる前の「ゼロポイント」が重要だとしたのです。
更にZMOTの前には「Stimulus(なんらかの刺激)」があり、それがトリガーとなって人々は検索するとしています。
この刺激とはテレビCMや雑誌広告、WEB広告ですね。
つまり、
Stimulus
↓
ZMOT
↓
FMOT
↓
SMOT
という流れです。
TMOT
これはZMOT・FMOT・SMOTに続き「Third Moment of Truth(第三の真実の瞬間)」
という考え方です。
どういった概念かというと、
商品やサービスを購入して使って満足するだけでなく、生活において特別な存在としてランクの上がった瞬間
を指しています。
この段階になるとSNS等を活用して人にお勧めする「推奨」というフェーズです。
最後に
Stimulus:CMのあの商品、気になる存在
ZMOT:ちょっと調べてみた、なんかよさそう
FMOT:購入!!
SMOT:思った通り良い!!
TMOT:友達に紹介しよう♪
人って多少の差は合ってもやっぱり似たような行動を起こします。
AKIさんがこちらの記事で書いているように心理学とマーケティングはとても相性がいいようです。(AKIさんごめんなさい、許可なく紹介させていただきました)※ちゃんとリンク貼れているか不安💦
それではまた明日!!おやすみなさい✰