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これってワーケーション?Vol.2
先日、スキーをしに来た常連さんが「オンラインで会議があるので、部屋で滞在してていい?」と早目のチェックイン。しばらく出てこられなかったのですが、あとから仲間が合流し、その後はスキーをしにゲレンデへ。
冬のシーズン前「ワーケーションしに来るね」と言って宿泊してくれたお客さんがありました。正直、ワーケーションとは関係なさそうな業種だったのですが外回り営業で、会社へ帰らなくってもいい日だから‥ちょっと気分転換でうちに宿泊。営業先で仕事をして直帰するところうちにスーツ姿でチェックイン。パソコンを持ち込んで何やらお部屋でお仕事されていました。次の日は早く起きて、鳥の声をききながら森の中を軽くハイキング。
これもいわゆるワーケーションなんでしょうね?山好きな人だったり、スキーしたいお客さんがそんな利用をしてくれると、なるほど、うちでもワーケーションができる可能性を感じますね。
「ワーケーション」この言葉、いつから聞くようになったか不明だけど、記憶をさかのぼればコロナ前の2019年ごろには既に出ていた言葉な気がします。そしてコロナになりリモートとかオンラインと言われるようになり、より加速気味にワーケーションと言われるようになりました。
実はコロナになってから、宿泊業がこれから先どうなるか‥という会議でやたらと言われるようになった言葉。つまり、インバウンドがダメになり、日本人観光客もダメになる。この先、生き残る方法がワーケーションだ!って話でした。
私はワーケーションにそこまで興味がなかったのですが、宿のこれからのビジネススタイルに加わった大事な要素であることは確かですね。
旅館組合や商工会などで開催されるようなコンサル会社のセミナーのキーワードを見れば時代のトレンドがわかるのだけど「ワーケーション」や「DMO」の前は、「〇〇ペイ」で、その前は「インバウンド」だったなぁ‥。田舎の宿なもんで、そのトレンドの波も一年遅れくらいで入って来てるのだろけど、いずれにしても、どのキーワードもピンとこず。もちろん、どれも大事な要素なのは理解している。ただ、お客さんの為にも自分の為にも宿の方向性をあっちこっちへ振り回したくないって気持ちもありました。
今言う国が推奨するワーケーションは本来の意味合い(休暇を取りながら旅先で働く方法・プライベートを充実させる働き方)よりもリモートワークの延長な気がしなくもない。コロナ=リモート=ワーケーションって響きがあるので、どうしてもそっち要素を考えてしまう。
でも、ワーケーションの歴史はまだまだ日本では浅いんで、ワーケーションの立ち位置はあいまい。こうあるべき!と決めつけることもないのかもしれませんね。
うちでワーケーション?したお客さんたちは「気分転換になったよ~」って言ってくれたけど、これはお客さんの気持ち次第。だって、たった一日リゾート地に宿泊し、パソコンで仕事したのであれば、それは休暇なのに、仕事が終わらずせざるをえなかった状況ってことになっちゃう。
「休みなのに仕事しちゃったよ~(涙)」と言えば嘆かわしい状況だし、「大山で気分変えて仕事できてリフレッシュ!」と言えば、ワーケーションとして機能してるのだと思います。
あぁ、悲しいかな日本のサラリーマンはまだ「休日に仕事=嘆かわしい」の人が大多数。もっともっと働き方の改革がなければ、国民総ワーケーション?なんてことにはならないでしょうね。
まぁ、無理にワーケーションしなくっても、寿庵には普通に泊まりに来て遊んでほしい。本当であればWIFI環境もなく、デジタルデトックスが本当のバケーション。日々の疲れた体をぜひ大山の美しい自然の中で癒してほしいなぁ‥。だから、仕事のことはさっぱり忘れて大山にきてくださいね!
さて、私も仕事のことを忘れて遊びに出たい!なーんて、今はそれよりもいっぱい仕事がしたい時。この自然豊かな環境で、好きな仕事に没頭。
お客さんにとっての大山はひとつの休養地(resort)。私にとっての大山は仕事場(work)。2つ掛けあわせて「リゾワーク」。今日もリゾワーク中です。
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