11年目の悩み

10周年を迎え、新たに11年目に突入です。一年前はこの日をとても心待ちにワクワクしてたのですが、日々のあれこれに忙殺され、なんだかあっけなく過ぎ去ってしまいました。自分のことなのに、実感が今一つわかず。でも、お客さんから言葉をかけてもらうたびに、そうだよな、10年乗り切ったよねと自分に言い聞かせる。それくらい、今日も変わらない寿庵オーナーです。

それにしても、暑くなりました。11年目に突入したのに、エアコンがありません。予約の際に、エアコンがないことを伝えると、ビビって予約がキャンセルになります。もちろん、HPにも記載してるのですが、エアコンってもう必須のアイテムですから、無い！と聞いて、え？うそ？ないの？？となります。

悩んでいます。エアコンを入れるべきかどうすべきか‥。

簡単にエアコンを設置すればいい！と言えない問題がいくつかあります。まずは、室外機をどうするか？？雪が多い時は2m積もります。屋根の上から恐ろしく硬く絞まった雪の塊が落ちてくるので、どこに設置すればいいのだろう？と悩みます。

また、10年ここにいて、夏暑くて寝れない‥という日は1週間あるかないか。窓を開けて扇風機で何とかなるのですが、エアコンがあると丸1日つけっぱなしになります。電気代のこと以上に、この山の空気を感じることなく過ごすことにもったいなさも感じています。

でも、そうも言ってられないくらい暑い日があるので、お客さんに申し訳なく、心苦しく、ストレスを感じているのです。

うーん、悩む。

正直、エアコン入れるくらいなら、夏は宿を閉めてもいい‥と思っています。夏は山小屋で働いてもいいなぁ‥とか、近所の旅館で働いてもいいなぁ‥とか。そこまで考えているくらいエアコンが欲しくない。なんだか、携帯を所有するかしないかを悩んでいた時の気持ちに実は近いのです。入れてしまえば、快適だなぁ‥で済むのだけど、無いならないなりの良さがあるので、その部分を活かした宿にしたいという自分の思いもあります。

さて、この問題はしばらく続きます。ただ、優先順位的に、エアコン導入は低いので、まずは、目の前に迫る危機的問題、水回りに起きた不具合を近いうちに直します‥(涙)。

10年経っても解決しない、いや？より深刻になっていくのは、設備投資。毎年どこかしらに手を加え、どこかしらの修繕をしている。このまま修繕し続けると、投資額を考えても新しく建物を建てた方がいいんじゃないか？？という気持ちも出てきます。

建物ありきの商売ですから、うわっつらだけをきれいにしてもぼろが出る。古い建物を買い取った以上は、どうしようもない問題。大山エリアの宿はどこも同じ悩みを抱え、そして営業してるのだよなぁ‥。

ということで、考えてもしかたない。働くか‥。

寿庵のHPはこちらをクリック！