連休のこと
忙しかった連休明け、掃除洗濯に追われバタバタとした日々を過ごしています。そしてありがたいことに平日も珍しくにぎわっている寿庵です。平日にお客さんがあるってすごくうれしい。毎年この時期に来てくれる高校生グループ。コロナ以降来てくれるようになった学校ですが、今年4年目のお付き合いです。
さて、連休のことで少しNoteに書きたいって思います。この連休2日間で救助要請が5件もありました。14日は1時間刻みくらいで4件も要請があり、この大山で長年いる私もびっくりでした。分母が増えればケガや体調不良も増える。それはわかっているのだけど、救急車や防災ヘリの音がするたびに、心配な気持ちよりも悶々とした気持ちになっていました。
登山はレジャーのひとつですが、一歩間違えたら命にかかわる事故も引き起こします。もちろんそれを言えば運転もそうだけど、でも、気軽になりすぎた登山に対してちょっと危機感を感じます。
「危機感」といっても、気軽に自然に触れあい、楽しむことは私も大賛成!だからこそ安全に楽しむことを各自がもうすこし真剣に考えてみるのも大事だと思います。
登山は散歩やハイキング、トレッキングとは違います(いや?今は一緒なのかな?)。
「登山」は山頂に登頂することが目的。「ハイキング」や「トレッキング」は、気持ちよく景色を楽しみながら長い距離をゆっくり歩く‥というイメージ。山頂を目指すわけではなく、山の周りの森をゆっくり歩く‥ことだと思っています。
どちらが体に負担が少ないでしょうか???膝や腰に負担が少ないのは?転ぶリスクが少ないのは??
大山は標高は1709mと決して高い山ではありません。でも、登山口から1000mのぼります。そして距離にして片道3㎞往復6㎞です。平坦な起伏が少ないところを歩くハイキングで6㎞であれば、正直初心者ですが、1000m登り続ける‥と考えたら、なかなかの運動量ですよね。息も切れるし、足腰の負担もかなりです。階段を約7000段を上り下り。※6合付近まで明確な階段上になった部分が約3000段と聞いてます。
大山を楽しんでほしい!そう思うのは地元の私たちも同じです。地図を見ると「道」は山頂に続くだけではありません。森を散策するコースもあるし、お寺や神社の周りを巡る遊歩道もあります。
自分の体力とスキル、歩くペースは他人にはわかりません。自分がどこまで歩けるのか??きっと本人も案外わからないもの。でも、基本は歩いた分、自分の足で戻ってくることが条件。街を歩いて、疲れたからタクシーを呼ぶ‥そんなことはできません。必ず自分の足で帰ってくることが条件です。
登山者が増えた10月はすでに先日の5件含め、7件の救助要請がありました。ニュースでしか状況がわかりませんが、体調不良や足をひねったなどの軽度なもの。中には骨折などの重傷の案件もあったので、気軽に呼ぶな!といっているわけでありません。
山は自分で行って帰ることが最低条件。だから、疲れすぎて歩けなくなるまで歩くこと自体が間違ってるんじゃないかなぁ?余裕をもって、帰ってくることを考えれば、引き返すポイントもおのずとわかるはず‥。
誰かが助けてくれる‥。もちろん、山の人は皆さん優しく親切です。声をかけてくれて気にかけてくれる。でも、救助要請は安易に使う公共サービスではありません。
じゃあ、どうしたら解決するの??要請したらお金をとればいいの??事前に講習を受けてもらうの??そういうことを義務にするの?
富士山でも同じことが起きてニュースでも目にすることがあるのですが、立ち入り禁止のゲートを設けても、宿泊予約者しか入れないようにしても、規則を決めて張り紙をたくさんしても解決しないことだと思います。
うーむ。解決策がない‥。
キャンプでも、釣りでもブームが来れば人口が増えた分、トラブルも事故も増える。そんなニュースを見ながら他人事だと思わずに、自分がそんな当事者にならないように気を付けるしかないのかもしれませんね。
そんなことを数日悶々と考えて、結局は各自で解決するしかないのかな???と思う寿庵オーナーでした。
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